毛糸は捨てません② | 山下由美子の山森(やまもり)ばなし

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生成りの糸を自然材料などで染めて、編み物作品を仕立てるのが大好きな筆者の日常です。
季節になると森に入り、山菜やキノコの料理人になります。

4〜5年前に編んで気に入って使っていたロングベスト。寿命かなと思いますが、捨てられません。

そこで元の毛糸に戻すことに。

私の作品は戻す時に備えて糸の始末をしています。


これがほどく時の最初の部分です。

まず、ゴム編み部分、それから本体へ。
コットンとウール半分ずつの毛糸です。藍染めの段染めとクチナシ、薄茶は桜の鉄媒染です。

ジョイント部分はひと目ずつ、ほぐしてほどいていきます。
ここが一番時間かかります。

色ごとにほどいて玉巻にかけます。クセがあるので、キツめに巻きます。

出来上がりました。
貴重な毛糸です。また、何かの形になって登場します。しばし、アイデアを練ります。