樹々がうっそうと生い茂った・・・・というほどでもありませんが、大きなお家の裏庭の写真です。
新緑の季節らしく樹々の勢いを感じます。
樹木の後ろに見えるのが、庭を囲う、高さが約2mほどの土塀です。
頭に瓦を乗せた、オーソドックスなスタイルの和風の土塀です。
この土塀を解体して、新しくセメントブロックとアルミフェンスに造り変えます。
昭和30年頃に造られた土塀ですが、役割を終えることになりました。
この塀は、CB基礎の上に木材の土台と柱と頭繋ぎの横架材で枠組みを作って、その中は塗り壁になっていました。
壊してみると、意外だったのが土ではなくバラ板にラス網を張って、モルタルを3回鏝塗りしていました。
年代からすると、竹を縄で編んで土壁にしていそうですが、当時としては一歩進んだ工法だったのではないだろうか・・・?
なぜ今回解体することになったかというと、土台部分の木が腐食していることと、隣地との境界の絡みです。
こういった古くからある住宅地は、隣地との境界が確定していないケースが多くあります。
もちろん役所に行けば宅地として登記はされているでしょうし、地積図などもあるはずです。
ただ、そういったものがあっても、その内容を示すポイントがその土地のどこかに記しとして示されていなければいけません。
ですので、記しとなるポイントを、測量して打ち込むなり貼り付けるなりしなければなりません。
もちろん、その際には当事者同士の了解が必要です。
しかし、そういった場面で揉め事も多く、なかなか確定できないケースもあります。
例えば、「元々この塀はうちの方に越境して入っていた」などと当事者の一人が言い出して話がまとまらない場合などです。
もちろん役所は民事の揉め事などに介入しませんので、当事者同士で解決しなければなりません。
解決しなければ、最終的には司法に委ねるしかないでしょう。
こちらの工事の依頼は以前から聞いてはいたのですが、この度ようやく話がまとまったみたいで、工事を始めることになりました。
元の塀よりも少し内側に新設します。
こういう庭なので、重機は入れませんので、解体から全て人力で行います。
どこの現場でも境界というものがある以上、我々の行う工事も、新設する工作物に降った雨水が隣の敷地に落ちないように、というくらいの注意を払ってやらなければなりませんし、そういった類のことを指摘されたり、念を押されたりといったことは過去に度々ありました。
人間は縄張りとか所有権などという概念に恐ろしいぐらいに執着するので、そのことを踏まえてかからないと大変です。





























