放送作家の小野高義です
きょう
首位ソフトバンクが西武に勝利したことで
西武の自力優勝が消滅したようです
まだ5月の半ばっていうのに
自力優勝もへったくれもないだろう
という時期ではありますが
データ上はそういうことだそうです
◇
この39試合目での自力優勝の消滅は
1950年と1971年という
西鉄時代までさかのぼり
その時の41試合目
を抜いて
最短の記録
だそうです
1950年といえば戦後間もなくの
西鉄創設1年目で
ろくな戦力も揃っていなかった時代
1971年は
前の年に
黒い霧事件で
大エース池永選手など主力4選手が永久追放となり
戦力が大幅低下した年
そんな2年
よりも早く自力優勝が消えてしまう
というのは
いくら今年のソフトバンクが強い
とはいえ
ちょっとした異常事態ではないか
という気がします
◇
故障者だらけで戦力がどうしようもなく整っていない
というのなら
仕方がないかな
という気もするのですが
今年の西武
特に先発投手陣に関しては
パ・リーグ屈指の充実度なんじゃないか
と思っていたほどで
今年は今井投手が絶好調で
武内夏暉投手も安定感抜群
隅田知一郎投手も4月までは
5試合中4試合クオリティースタート
平良海馬投手は防御率1,46
と
勝てない中にも希望が見えてはいたんですが
5月に入ると
平良海馬投手が右前腕部の張りで登録抹消
隅田投手も5月に入って
自責点4点、6点
と調子を落とし
出遅れていた高橋光成投手もまだ調子が上がらず…
さらには
昨年西武を支えたブルペン陣が軒並み崩壊気味で
期待された甲斐野投手も故障で登録を抹消され
先発の松本投手が中継ぎに回る事態となり
きょうは
その松本投手が打たれて
逆転負けを喫しました
◇
しかし
そんな投手陣の崩壊を招いたのは
打てなさすぎる打線で
チーム打率は
210で12球団断トツのワースト
打てなくて点が取れないので
投手陣が必要以上に頑張らなければ行けなくて
がんばってもがんばってもこらえきれなくなって…
…というのが
今のチーム成績になっている
ということだと思います
◇
西武の成績は
2021年が最下位
2022年が3位
2023年が5位
そして今年がここまで6位
と
なんだかBクラスと最下位が似合うチーム
みたいなここ数年ではありますが
実は
2021年の最下位は
西武球団にとって
42年ぶりのことで
この42年という記録は
12球団で最も長く最下位を回避した記録なのです
つまりは
それだけ
最下位の似合わないチーム
ということで
その黄金期を知るぼくたち昭和世代にとっては
なんとか
野性的で爆発力のある野武士のような強い西武が懐かしいです
◇
負けたとはいえ
きょう今シーズン初先発の渡邊勇太朗投手は6回3安打のナイスピッチング
入団以来ケガに泣かされ続けた若林楽人選手が3号ツーランホームラン
そして
2軍で防御率0,33と無双する和製ランディジョンソンこと
羽田慎之助投手が1軍合流
と新たな希望も見えかけています
ポテンシャルはあるはずなので
自力優勝なし
からの大逆襲を期待してやまない夜なのでした
というわけできょうはこのへんで
小野高義でした