放送作家の小野高義です

 

ソフトバンクー西武の3連戦は

ソフトバンクの3戦連続サヨナラ勝ち

という

ソフトバンクサイドから見れば

これ以上ない劇的な幕切れ

となりましたが

 

西武サイドとしたら

たまったもんじゃない結果

 

となりました

 

  ◇

 

きょうは

抑えとして

5H6セーブと活躍していたアブレイユ投手が

最終回2点リードの場面で登板

にもかかわらず

9回に柳田選手にスリーランホームランを浴びて

サヨナラ負けを喫しました

 

きのうは

0-0のまま迎えた延長12回の裏に

パスボールという幕切れでサヨナラ

 

おとといは

1-1のまま延長10回の裏に

川瀬選手のサヨナラヒット

 

西武サイドからすれば

3試合とも

勝てた展開でもあっただけに

それを3つとも落としてしまうのは

相当痛かったと思います

 

  ◇

 

これで

ソフトバンクは貯金11の首位独走態勢に入り

西武はそのソフトバンクに10ゲーム差をつけられて最下位

 

…なんですが

 

確かに今年のソフトバンクは強くて

西武は今ひとつ調子が上がらないにせよ

 

ここまで圧倒的に差をつけられるほどの戦力か

っていうと

そんなことはないような気がします

 

特に

 

先発投手に目を向けてみると

 

このソフトバンクとの3連戦

 

1戦目はチームロン毛の番頭格

今井達也投手が7回を5安打無失点の快投

今年の今井投手はここまで

5試合を投げて2勝0敗

防御率は0,77という無双状態

逆に2勝しかしてないのが不思議なくらいです

 

2戦目は隅田知一郎投手が

8回まで被安打6の2失点

ここまで5試合を投げて2勝1敗

防御率2,59

5試合中4試合がクオリティースタートで

文句のつけようのない働きです

 

そしてきょうは

調整が遅れていた

チームロン毛の会長、高橋光成投手が

今季3試合目の登板で

7回を⑧奪三振1失点と素晴らしい内容

実は前の試合も

7回を投げ被安打4で1失点…にもかかわらず負け投手

 

まだ勝ち星がついていないのはちょっとかわいそう

な内容です

 

  ◇

 

他にも

 

平良海馬投手は

4試合に登板して防御率1,46なのに

1勝2敗

 

松本航投手も

3試合に先発して防御率2,21

 

そして

ドラ1ルーキー武内夏暉投手も

衝撃のデビュー戦7回1安打無失点

以降の2試合も

いずれも7回を投げ2失点、3失点

全てクオリティースタートでまとめて

防御率は2,14

だけど

勝ち星はデビュー戦の1つだけ…

 

先発投手が

6人も防御率2点以下で

クオリティースタートではない試合が4試合だけ

(そのうち1つは平良海馬投手、5回2/3で0失点なのでほぼクオリティースタート)

というのは

驚異的で

 

12球団1の先発投手の陣容

と言っても過言ではないのではなく

 

なんで勝てないのか不思議なくらいです

 

  ◇

 

実はチーム打率は

12球団でぶっちぎり最下位の204

というのと

先発投手陣のこれだけの頑張りにもかかわらず

チーム防御率はパ・リーグ3位

というのは

 

先発投手を援護できないまま

リリーフ投手がこらえきれない

 

という展開が多い

 

ということを表しています

 

  ◇

 

昨年はむしろ

リリーフ陣の踏ん張りで

シーズン中盤までは戦えていた感じもあり

 

今年は

甲斐野投手の加入でブルペン陣の層がさらに厚くなった

という期待もあったのですが

右肘の違和感で離脱してしまい

 

そういうところも

なかなかうまくまわっていないなあ

 

という感じです

 

  ◇

 

素晴らしい先発投手陣が揃っているだけに

歯車が噛み合ってくれば

勝ち星をガシガシ積み重ねていくことが出来るチーム

という気がするので

 

パ・リーグをおもしろくするためにも

西武の巻き返しを期待したいですね

 

というわけできょうはこのへんで

小野高義でした