At the Rainbow
Focus
ワタシの根源的なところにあるアルバム。
これをまた最近聴き直しました。
フォーカスはオランダのバンド。
結成して2019年で50周年。
先日来日もしておられました(ワタシは観に行けず)。
元ギタリストのヤン・アッカーマンにはインタビュー取材もさせて戴いたことがあります。
(2006年だったかな、場所は六本木STB139)
ワタシは70年代のあの時代のあの感じのプレイのことを訊きましたが、彼は彼で現役のミュージシャンですので話のベクトルがうまく合わなくて。
それ以上に一つの質問に10分くらい長々と答えるイヤなオヤジだったのであります。
でもその後で観たヤン・アッカーマンのギタープレイは衰えを知らぬ切れ味で圧倒されました。
しかし。
やはりこのライブ盤に収録された1973年5月5日の演奏は本気でホントにホントにスゴイと思うのです。
フォーカスと云うよりもヤン・アッカーマンに特化して書くのですが。
使用ギターはギブソンレスポールカスタムでピックアップはフロントリア共にP-90。
足下にペダルはナシで空中ケーブル。
と云うのもここにその日の演奏の映像があるのです
それを感動しながら観て確認しました。
アンプは判りません。
映像の方は内容的にはプツプツ切れていたり全く完全ではありません。
その代わりアルバムには収録されていない「House of the king」とヤン・アッカーマンのリュート・ソロ演奏(あまりに美しくて涙が出る)を観ることが出来ます。
このリュート演奏を観たことでこれまでヤン・アッカーマンのギタープレイに感じていた美しさの根源に触れられたように感じています。
このアルバムのギターサウンド、セッティング的にはギターの弦高は低めでかなりベタベタでビビる寸前な感じ。
アンプも固め乾き目なサウンドメイクを基本に手元のボリュームをフルにするとギューッと充実した歪みが得られるようになっています。
ハウリングするポイントがキレイにE音なのがキモなのかとも思います。
独特のボリューム奏法の独特な美しさは40数年聴き込んでいても毎回聴く度に感動するのです。
「Focus Ⅲ」「Focus Ⅱ」「Eruption」のメロディー。
「Answers? Questions! - Questions? Answers!」「Hocus Pocus」での自由自在なコントロール。
PUセレクトはフロントかセンターか。
映像で確認したのはあと右手の早さと自由さ。
そして2006年にインタビューした時以上の神経質さ。
ギターを弾いている姿が全く楽しそうでない。
ピリピリしてます。
でもそれがあの音に繋がっているのか。
多分1973年当時に比べたらかなり丸くなったのだろうなぁ2006年のヤン・アッカーマン。
とにかくワタシはこのロマンチックなギターのトーンを追い求めてここまでずっとギターを弾いてきたのかも知れません。
現時点での答えがテレキャスと云うのもまあ色々含みで当たらずとも遠からずってなところか。
いつか未経験のP-90、弾いてみよう。
全くアルバムレビューとかではなく自分の話に終始してすみません更に内容も文章も雑で何のこっちゃ。
解ってくれる人、いらっしゃったらありがとうございます。
このアルバムはワタシが天国へ持って行くアルバム10枚のウチの確実な1枚。
ビリー・コブハムも持って行きます
後8枚、ぼちぼち考えます(大体決まっているのですが)。
ちなみに「Hocus Pocus」はシングルバージョンのギターソロぶった切って無理矢理くっつけてあるヤツが理不尽ながら奇跡のようにスバラシイと思うのです。
ヤン・アッカーマンに「シングルだと貴方のギターソロぶった切ってくっつけてあったんですよ、ワタシはそれをずっとコピーしてました」って訊いてみたんですよ、そしたら。
「あ、そう」
だってさ。
いやーんワタシもヤン・アッカーマンみたいなイヤなジジイになろうかなーチキショー。
それにしてもタイスのオルガンは本当にウツクシイ。
まとまらないのでそろそろ寝ます。