世にも奇妙な物語 2014秋の特別編:感想 | しのぶーのブログ

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「傑作選」から雲行きが怪しいと感じていたが案の定。


面白くなかったなあ!!



①サプライズ


サプライズ好きな女子が、彼氏の度重なる度を超えたサプライズに恐怖する話。

主人公の女の子、変な彼氏と付き合って大変だなー、

…といった感想しか湧かない。


死んだはずの主人公が、がばっ!と起き上がるシーンが大嫌い。「お化け屋敷特集」か何かでやってほしい。


彼が何故あれほどサプライズに拘ったのか。死んでまで(死んだフリかもしれないが)サプライズを行うメリットは何なのか。サプライズ協力者達は何者なのか。

等々、説明がないため物語がすんなりと入ってこない。


解釈は視聴者に任せる、ということは、それだけ構成がスカスカだということ。


「説明不足・構成力不足=奇妙」ではないということを認識して欲しい。


②走る取的


お相撲さん見習いが、悪口を言われ、怒って、主人公を追いかけ、暴行した話。


ものすごく奇妙!!!


…感想を書くのがどうでも良くなるくらいどうでもいい話だった。


悪口言われたら、誰でも怒るよね…


主人公が太めの人が嫌いになった理由について伏線がはられているかと思いきや、その伏線すらどうでも良かった。

③未来ドロボウ


お金持ち&もうすぐ死ぬ老人と、怠惰な若者の、体が入れ替わる話


若さとは素晴らしい!


世にも奇妙な物語に1作は登場するいい話枠。


神木隆之介の演技が藤原竜也みたいな演技で、何となくいらっとした。



④冷える


冷凍庫に閉じ込められた!何とか生還するも、体質に変化が起きており…という話。


それなりに面白かった。


「本当は熱いが脳が熱さを感じていない」のか「冷気を発生できる体質になった」のかはっきりさせ、「病気の話」か「超自然現象の話」なのかをはっきりさせてほしかった。


主人公が熱々のお湯の中に手を入れた後、手が赤く染まっている。(お湯を入れてない部分はそのまま)

ということは、身体は火傷したが脳が火傷と認識していないと考えるのが自然。


しかしそうだとするならば、あの猛火に飛び込んだ後、爆発コントの後みたいな姿で帰還できる訳がない。脳が熱さを認識しようとしまいと、身体が燃えれば身体は動かなくなる。

つまり、冷気のバリアのようなもので身体を守っていたため、服もあまり燃えず帰還出来た、と考えられる。


涙が氷になっていたが、それは「主人公目線」の現象であるためどちらか判別がつきにくい。



…夢オチであるならば、考察は無意味かもしれないが。



⑤ファナモ


タイトルが出るまでは、「ズンドコベロンチョの焼き直しか!」かと思い少し期待して見ていたが


「次世代排泄物・ファナモ」のタイトルが出たので、見る気をなくした。


タイトルでネタばれをするってどういう神経をしているんだろうか?


ファナモが次世代排泄物だと分かった以上、この話には何の奇妙さもない。

後はカップルが「味噌汁の具はとうふかじゃがいもか」といった価値観のずれの話でしかない。


超短編ドラマは

・インターホン
・捨てられない女
・クリームソーダ
・シャドーボクシング
・標識の人

の5つ。


インターホンは個人的に面白かったが、それ以外は全く面白くなかった。


超短編でもインターホンが面白いのは、「テレビから飛び出してくる貞子」という映像が頭の中にあるから。(貞子を見たことがない人にとっては全く面白くなかったに違いない)


貞子っぽいものがインターホンに出てくる(貞子=怖い、という感覚)

→小さな貞子っぽいものが出てくる(貞子=怖い、という感覚が覆される)


だからこそ視聴者は「小さっ!!ww」と笑えるのである。2代目桂枝雀が唱えた「緊張と緩和が笑いを生む」というやつだろうか。


ボクサーの影がひとりでに動き出す→ボクサーが影に声をかけると影がボクサーを殴る

という話はどんな感情を引き出したかったのだろうか?

『影が勝手に動く!怖い((+_+))』

『影に負けてる!ダサッ(-。-)y-゜゜゜』

…全くもってピンとこない。


超短編をやるとするならば、星新一のショートショートを片っ端から映像化した方がいいんではないだろうか?



2014秋の特別編、全体的にどうしようもない出来だった。

今後はテレビ欄に「世にも奇妙な物語」という名前があったとしても盲信的に見るのは止める。

ネットで評判を見て、面白そうなやつだけ見よう。



見てよかった度:

また見たい度 :

時間を無駄にした度:☆☆☆☆☆