内容紹介
1989年にロン・アンダーウッド監督の第一作が公開され、2004年までに3つの続編が製作されている。地中から獲物を襲う巨大な地底生物グラボイズに立ち向かう人々の姿が描かれる。
(byウィキペディア)
「カルト的人気を誇る!」
というテレビCMの煽り文句につられて見てみた。
アメリカの田舎町に怪物にあらわれ、次々と人が殺されていく。
…という映画なのだが、凄惨さはあまり感じない。
まず、映画の中で使用されている音楽がとにかく明るい。
深刻な場面の直前まで軽快な音楽が流れているため、楽しい雰囲気で映画を楽しめる。
また、主人公二人組バルとアールのテンポのいい会話が物語の深刻さを薄めている。若さで突っ走るバルを一回り半ほど年上のアールがしっかりと手綱を持っていさめる…かと思いきや、アールも時々抜けているためバルに助けてもらうシーンも多々ある。
「相棒」と呼ぶべき信頼関係・友情関係が二人の間にしっかりとあり、男の自分から見て二人の関係性が羨ましい。
現在から四半世紀前の作品。
CG技術ではなく、映画屋の技術で怪獣を表現している。
グラボイズが地面を通る姿を描くために地面を次々と盛り上げてみたり、杭を倒してみたり。
CG全盛の最近の映画にはない、特撮の知恵と技術を集結させており、見ていて飽きない。
後になって知ったのだが、この映画が日本で公開された際の同時上映は、名作「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3」だったそうな。
…もちろん、トレマーズ目的で映画館に足を運んだ人は少なかったかもしれないが、バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3を見た後にトレマーズも見れた当時の人はとても幸運だったと思う。羨ましい。
けっこうな人数が怪物に飲み込まれるのだが、映画を見終わった後に爽快感すら感じる。
笑い・友情・ラブロマンスなど様々な要素が詰まっていて見ていて飽きない。
もちろん怪物パニックアクションムービーとしてもとても面白かった。車ごと飲み込まれるシーンなどトラウマものだ。
久しぶりにいい映画を見たように思う。
見てよかった度:☆☆☆☆
また見たい度 :☆☆☆
印象に残ったシーン:バルがヒロインの女性にドギマギしている姿を見ながらニヤニヤしているアールの表情