アガサクリスティ2冊目。
あらずじ
メアリイという娘がモルヒネで殺害された。彼女は、エリノアという娘が作ったサンドウィッチを食べた後に死んだのだった。エリノアの婚約者であるロディーは、メアリイが現れてからエリノアとの婚約を破棄していた。強力な動機があるエリノアは、殺害容疑で起訴される。だが、エリノアは「自分はやっていない」と主張した。
(byウィキペディア)
何ていうか…文学作品要素が強い。
予想外な小説の導入部やヒロインのラブ描写や登場人物の心理描写の掘り下げなど、読み物としては大変面白い。
特に主人公になり損ねた男:ロディー・ウェルマンの、フィアンセがいながら別の女に一目惚れするところや、絶対に嫌われると分かっていながらそれでもその女のことが忘れられず突っ込むとこなど、ダメ男っぷりが個人的に共感を持てる(笑)
しかし、ポアロ探偵しか知りえないことが動機になっていることや、医学の専門知識を必要とすることなど推理小説としては決して褒められた内容ではない。
2時間サスペンスものが好きな人向けの小説といえるかもしれない。
読んでよかった度 :☆☆
もう一回読みたい度:☆☆☆
タイトルがなぜ『杉の柩』…??度:☆☆☆☆