日本舞踊はお金がかかるのか?その1
を、お読みくださいましてありがとうございます。


そのイメージ一体どこから来てるんでしょうか?

以下は、私個人の見解なのでご了承ください。

先ず、
習い事につきものの、
【発表会】

「発表会」にも色々ありますが、
日本舞踊の場合、
一番ゴージャス版の「発表会」は、
国立劇場等の、
伝統芸能専用の舞台で、
舞台下手(客席から向かって左側)から直角に伸びる花道があり、
上手(客席から向かって右側)に座っている
『地方(じかた)』さんという、プロの邦楽演奏家さん達が演奏する音楽をバックに踊ります。
一番ゴージャス版の場合、
この、
🎵プロの演奏家による生演奏🎵

で踊るというのが誠に贅沢であり、
当然これに随分と費用がかかります。

本番前には、白塗り専門のプロの『顔師』さんに化粧をしてもらい、
専門の衣裳屋さんからお借りした豪華な衣裳をプロの『衣裳』さんに着せてもらい、
事前に合わせて作ってもらった専門の鬘をプロの『床山』さんから被せてもらい、
舞台上でも、持ち道具を運んだり、引きずった裾を持たせてくれたり、
プロの『後見』さん(黒紋付袴や、黒子ちゃんになって後ろの方に登場するお兄さん)にお世話を焼いていただきまして、
ときには腕っ節の強い役のときには、「えい!」って手を上げると、くるっと、トンボを返ってやられたフリしてくれちゃうプロの『からみ』さんが登場したり、バタバタ…という走る音や戦う音を専門の『附け打ち』さんに出してもらったり、
風や雨や波の音は『鳴り物』さんが出してくれるし…
舞台の進行は普通の舞台監督ではなく専門の『狂言方』さんが、チョーン!と良い音で柝を打ってくれて…
もちろん、舞台装置や照明や音響、小道具、、、ビデオや写真の撮影も何もかも、
伝統芸能の専門のプロに頼むことになります。

ダンスと違い、
日本舞踊の場合は、たいがい一曲を一人で踊り、またその一曲が長いのです。

専門の広い劇場で、
こんだけの専門の知識と技術を持っているプロを長い時間、一人で「雇う」ってことになりますから、、、
すんごい人件費です。
当然お金はかかるわけです。

発表会に、何十万、ときには何百万( ̄O ̄;)もかかった!という話を聞けば…
そりゃあ、
日本舞踊はお金がかかる!
と、
思うんじゃないでしょうか?
バレエの発表会でオーケストラを呼んでくるなんてあんまり聞かないですもんね…
で、それが、
日本舞踊はお金がかかる!
という概念を作った一番大きい要素かな?
と、思われます。

でも!
これは、一番ゴージャスなパターンの発表会です。

うちの教室ではできませんし、
私の短くはない芸能生活で実感する
「芸は舞台で磨かれる」を実践するために、習ってくださる皆様には、出来るだけ人前で踊るチャンスを作りたいなぁ…が目標。

質より回数…?
経済的な発表会をできるだけ多く開催、
経済的でも、質を高める…のも目標!

じゃあ、ゴージャスな発表会だけのせいで、
日本舞踊はお金がかかる?と思われちゃうんでしょうか?

いやぁ、他にも要因はありそうですね、、、
それも色々考えてまいりたいと思います〜〜。




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