おはようございます。
おのころ心平です。
一昨日は、夏至=太陽の満月。
昨日は、月の満月。
連続するのはとても珍しい現象です。
天体現象として、
陰と陽の大きな峠を越えた気分…
***
現在、
私たちが使用している
カレンダーは
西洋暦(グレゴリオ暦)
ですが、
日本では明治五年まで
「太陰(たいいん)暦」
を使っていました。
「太陰」とは
「太陽」の反対語。
つまり、
太陰は「月」を表します。
月が姿を隠してしまう
新月の日を朔日(ついたち)とし、
また次の新月が
来るまでの一巡を、
朔望月(さくぼうづき)
と言いますが、
この周期を正確にみると、
平均29.53059…日です。
***
太陰暦では、
朔の日(新月の日)を、
必ず月の第1日目に合わせる
というのがルールだったので、
大の月(1ヶ月30日の月)、
小の月(1か月29日の月)、
というのを設定し、
中途半端な日数
29.53059…で生じるズレを
調整していました。
***
でも、
もうひとつここで
大きな問題が生じます。
太陰暦で一年を設定すると、
29.5日×12ヶ月=354日
となってしまい、
地球が太陽を1周回る
365日の公転周期に
毎年、
11日ほどズレが生じてしまうのです。
毎年11日ずれる
ということは、
3年経てばおよそ1ヶ月分です。
***
そこで太陰暦では、
3年に1回の割合で、
閏月(うるうづき)として、
7月を2回入れるとかして、
調整していたのです。
ああ、
調整ばかりの太陰暦・・・。
日本人が調整や根回し、
敢えてあいまいにしておくことに
重きを置く性質なのは、
月の暦の影響も
大きかったのかもしれない
と、僕はにらんでおるのです。
第1部 10:15~11:00(45分)
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