「自然免疫力」を究める。 | おのころ心平オフィシャルブログ「ココロとカラダの交差点」Powered by Ameba

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病とその人の背景に潜むココロとカラダの繋がりを、西洋・東洋医学・科学・物理など様々な角度より検証し病気の“本当の原因”を探ります。

おはようございます。

おのころ心平です。

 

免疫には大きく、

適応免疫(獲得免疫とも)と

自然免疫とがあります。

適応免疫は、

Tリンパ球たちが感染を学習して、

次にはかからないように

抗体をつくる免疫。

 

この抗体をつくる

獲得免疫においては、

「免疫を上げる」とか

「免疫が下がる」とかいう

次元のものではありません。

 

間違った抗体をつくってしまうと、

逆に免疫が高いことが仇となって、

強度のアレルギーとか、

サイトカインストームという

重度の炎症を起こしてしまいます。

 

***

 

場合によって、

自己抗体などをつくってしまえば

自己免疫疾患が起こります。

 

そう、獲得免疫の方は、

免疫力を上げればよいという

類のものではなく、

 

適切に、状況を見極めて

学習していくというシステムなのです。


***

 

一方、自然免疫は、

 

・NK(ナチュラルキラー)細胞、

・マクロファージ、

・白血球の主力=好中球、

・樹状細胞

 

といった細胞達が活躍する免疫です。

 

この自然免疫は

生物が共通して持つ

感染防御システムで、

 

獲得免疫と違って、
異物の種類を選ばないため、

 

反応が素早く、

多くの病原体に対応できるのが

特徴です。

 

***

 

そう、

そろそろ、免疫のしくみも

ごっちゃに語るのではなく、

 

自然免疫部隊と

獲得免疫部隊との

 

働きの違いを認識した上で

イメージを分けて

つかっていくことが大事だ、

と思います。

 

***

 

笑いが免疫によい、とか

こういう食事が免疫を高めるとかは、

自然免疫について、

言っていることです。

 

自然免疫がしっかり働くことは、

獲得免疫系が抗体をつくっていくまでの

時間稼ぎをしてくれる

ことになりますし、

 

自然免疫系の細胞達が、

新しく入ってきたウイルスの情報を

T細胞達に伝えますから、

 

自然免疫力を活性化させる生き方は

推奨されるべきものです。

 

***

 

でも、

 

何か特定のもので

自然免疫力が高まるというようなことは

期待しない方がよいでしょう。

 

食事だけでなく、

睡眠、

運動、

体温調節、

といった総合力が、

自然免疫細胞達の活躍の舞台を

整えるのです。

 

さらには、



NK細胞やマクロファージといった細胞達は

脳内からの神経伝達物質ともコミュニケーション

していることがわかってきましたので、

 

ストレスや

その人の思考パターンも

自然免疫を左右する、

と言っても過言ではないでしょう。

 

***

 

ココロと生活スタイルで、

いざというとき、

きちんと働く免疫力。

 

そう、自然免疫力

 

あなたの生活の写し絵として

この言葉、つかっていきたいですね。

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