おはようございます。
おのころ心平です。
免疫には大きく、
適応免疫(獲得免疫とも)と
自然免疫とがあります。
適応免疫は、
Tリンパ球たちが感染を学習して、
次にはかからないように
抗体をつくる免疫。
この抗体をつくる
獲得免疫においては、
「免疫を上げる」とか
「免疫が下がる」とかいう
次元のものではありません。
間違った抗体をつくってしまうと、
逆に免疫が高いことが仇となって、
強度のアレルギーとか、
サイトカインストームという
重度の炎症を起こしてしまいます。
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場合によって、
自己抗体などをつくってしまえば
自己免疫疾患が起こります。
そう、獲得免疫の方は、
免疫力を上げればよいという
類のものではなく、
適切に、状況を見極めて
学習していくというシステムなのです。
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一方、自然免疫は、
・NK(ナチュラルキラー)細胞、
・マクロファージ、
・白血球の主力=好中球、
・樹状細胞
といった細胞達が活躍する免疫です。
この自然免疫は
生物が共通して持つ
感染防御システムで、
獲得免疫と違って、
異物の種類を選ばないため、
反応が素早く、
多くの病原体に対応できるのが
特徴です。
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そう、
そろそろ、免疫のしくみも
ごっちゃに語るのではなく、
自然免疫部隊と
獲得免疫部隊との
働きの違いを認識した上で
イメージを分けて
つかっていくことが大事だ、
と思います。
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笑いが免疫によい、とか
こういう食事が免疫を高めるとかは、
自然免疫について、
言っていることです。
自然免疫がしっかり働くことは、
獲得免疫系が抗体をつくっていくまでの
時間稼ぎをしてくれる
ことになりますし、
自然免疫系の細胞達が、
新しく入ってきたウイルスの情報を
T細胞達に伝えますから、
自然免疫力を活性化させる生き方は
推奨されるべきものです。
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でも、
何か特定のもので
自然免疫力が高まるというようなことは
期待しない方がよいでしょう。
食事だけでなく、
睡眠、
運動、
体温調節、
といった総合力が、
自然免疫細胞達の活躍の舞台を
整えるのです。
さらには、
NK細胞やマクロファージといった細胞達は
脳内からの神経伝達物質ともコミュニケーション
していることがわかってきましたので、
ストレスや
その人の思考パターンも
自然免疫を左右する、
と言っても過言ではないでしょう。
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ココロと生活スタイルで、
いざというとき、
きちんと働く免疫力。
そう、自然免疫力。
あなたの生活の写し絵として
この言葉、つかっていきたいですね。
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