おのころ心平です。
冬の代表星座、
オリオン座。
オリオンは、
ギリシャ神話に出てくる
海の神であるポセイドンの子であり、
たぐいまれな美しさと
たくましさを兼ねそなえた若者
として描かれます。
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10月21日前後は毎年、
このオリオン座の流星群が、
夜空を賑わせています。
今年も今夜深夜から
22日の明け方が活動の極大となります。
***
僕が、このオリオン座流星群に
興味を持つ理由は、次の神話、
月の女神アルテミスと
オリオンの恋物語があるからです。
アルテミスとオリオンは、
クレータ島で穏やかに
暮らしていました。
神々の間でも
二人の仲は評判になり、
お互いに結婚も
考えていたのです。
ところが
アルテミスの双子の兄である
太陽神アポロンは、
オリオンの
自尊心の強い性格を嫌い、
ことあるごとに二人の仲を
引き裂こうとしました。
ある日、アポロンは、
オリオンが頭だけ海から出して
散歩しているところを見つけました。
オリオンが
太陽の金色の光を浴びている姿は、
岩とも丸太とも区別が出来なかったため、
これはアルテミスも
オリオンだと分からないだろうと考え、
アポロンは、
「アルテミスよ、
弓の達人であるそなたでも、
遠くに光るあれを
射ち当てることは出来はしまい」
と挑発しました。
アルテミスは、
「私は弓矢の名人。たやすいことです」
とアポロンの言葉にのって、
それが恋慕うオリオンと知らずに
矢を引きました。
矢は命中し、
オリオンは倒れたのでした。
射ったものが
浜に打ち上げられて、
それがオリオンだと知った
アルテミスは神としての仕事を
忘れるほど悲しみました。
アルテミスは、
死者も蘇らせるという
名医アスクレーピオスのもとを訪ね、
オリオンを生き返らせてくれるよう頼みます。
しかし、冥府の王ハーデースが反対し、
アルテミスはせめて最後にと、
大神ゼウスに頼み込んで、
「オリオンを空に上げてください。
そうすれば私が銀の車で夜空を走って行く時、
いつもオリオンに会えるから」
と願いました。
ゼウスもこれを聞き入れ、
オリオンは星座となったのでした。
***
それで、冬の夜には、
オリオン座のすぐ近くを、
月が通り過ぎていく
といわれるようになったのです。
美しく強く、
そして、せつない
勇者オリオンと
月の女神アルテミスの物語。
ギリシャ神話って
「なんでそうなるのー?」っていう
不思議な展開が多いのですが、
今夜は、あなたが眠っている間に
オリオン座からの流星群がたくさん
メッセージを投げかけてきます。
勇気と狩りと美しさの象徴、オリオン。
あなたの夢に何かの形で現れるかもですね。
↓
※ココロとカラダを結ぶ学び → コチラ。