健康という言葉の、もともとの意味とは? | おのころ心平オフィシャルブログ「ココロとカラダの交差点」Powered by Ameba

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病とその人の背景に潜むココロとカラダの繋がりを、西洋・東洋医学・科学・物理など様々な角度より検証し病気の“本当の原因”を探ります。

おのころ心平です。


明治維新以降の文明開化の中で、

西洋の言葉(とくに英語)が、
次々に、日本語訳されていきました。

その中で、

「健康」という言葉も、
healthの訳語として当てはめられ、
造語されました。

 

そう。「健康」という言葉自体は、
じつは日本語とのしての歴史は浅いのです。

 

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健康という言葉を最初に使ったのは、

幕末時代に活躍した

二人の蘭学者、高野長英と

緒方洪庵だと言われています。

その後、緒方洪庵の「適塾」の
塾生であった福沢諭吉が、
「健康」という言葉を

著作の中でたびたび使い、
しだいに世に一般化されていきました。

***

英語をさかのぼって、
 

原語である
「health」というのは、
heal に th がついて
名詞化されたものです。

healは、healing(ヒーリング)という
意味合いでわかるように「癒す」という意味。

つまり、

healthのもともとの意味は、
healされた状態、
=癒されている状態、

を表しているのです。


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healの語源をもっとさかのぼれば、
ギリシア語の「holos」に起因していて、
これは「全体」「全的」「全体論」などと
訳されています。

同じholosを語源に生まれた言葉には、

「whole」(全体)

「holy」(聖なる)

などがあります。

なので、
healthを本来的に訳すならば、
全体的にバランスがとれた状態
ということになるのです。

全体、カラダのつながり、
そのバランスこそが、health。

 

その発想をもとに生まれたのが

Holistic
ホリスティック医学協会なのです。

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ホリスティック医学協会関西支部主催

6月25日(日)、最寄りは新大阪駅。