おのころ心平です。
明治維新以降の文明開化の中で、
西洋の言葉(とくに英語)が、
次々に、日本語訳されていきました。
その中で、
「健康」という言葉も、
healthの訳語として当てはめられ、
造語されました。
そう。「健康」という言葉自体は、
じつは日本語とのしての歴史は浅いのです。
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健康という言葉を最初に使ったのは、
幕末時代に活躍した
二人の蘭学者、高野長英と
緒方洪庵だと言われています。
その後、緒方洪庵の「適塾」の
塾生であった福沢諭吉が、
「健康」という言葉を
著作の中でたびたび使い、
しだいに世に一般化されていきました。
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英語をさかのぼって、
原語である
「health」というのは、
heal に th がついて
名詞化されたものです。
healは、healing(ヒーリング)という
意味合いでわかるように「癒す」という意味。
つまり、
healthのもともとの意味は、
healされた状態、
=癒されている状態、
を表しているのです。
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healの語源をもっとさかのぼれば、
ギリシア語の「holos」に起因していて、
これは「全体」「全的」「全体論」などと
訳されています。
同じholosを語源に生まれた言葉には、
「whole」(全体)
「holy」(聖なる)
などがあります。
なので、
healthを本来的に訳すならば、
全体的にバランスがとれた状態
ということになるのです。
全体、カラダのつながり、
そのバランスこそが、health。
その発想をもとに生まれたのが
Holistic
ホリスティック医学協会なのです。
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ホリスティック医学協会関西支部主催
6月25日(日)、最寄りは新大阪駅。