胸のど真ん中の、自分の居場所を知る器官。 | おのころ心平オフィシャルブログ「ココロとカラダの交差点」Powered by Ameba

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病とその人の背景に潜むココロとカラダの繋がりを、西洋・東洋医学・科学・物理など様々な角度より検証し病気の“本当の原因”を探ります。

おのころ心平です。

 

免疫器官には、

代表的なものが、

いくつかありますが、

 

今回、お伝えしたいのは、

胸腺(きょうせん)。



血球の原型は、

 

まず骨髄でできますが、


そのうち免疫細胞の一部は、
この胸腺まで移動し、

そこで増殖します。

 

そして、

さまざまな能力を獲得します。



しかし、

胸腺で過ごすT細胞たちは

すべてが卒業できるとは限りません。

 

いくつかの重要な試験を
パスしなくてはならず、

 

なかでも、自分のカラダに反応して
敵と判断してしまうようなT細胞は
不合格になって卒業できないのです。

 

これは、

自分を攻撃して自己免疫疾患に

ならないための、大事な試験です。


***

 

胸腺は、
 

胸の中央にある胸骨の裏側、 
そして、心臓の前に位置します。

横から見る方がリアルです。


 

もう、心臓の張り付いちゃってる

という様子がよくわかります。

 

胸腺は、まさしく、

心臓の鼓動のパルスを

直に、感じているのです。

 

***

 

ところで、

心臓の内側構造はこう。

   ↓

 

左右の心房と心室があり、

 

心臓は、

「右に静脈血」を、

「左に動脈血」をたたえながら、

それらを向き合わせるような

格好をしています。


カラダの「内側」を

隅々まで旅してきた静脈血と

「外側」の空気を

吸いこんだばかりの動脈血。


血液のこの両端を

向き合わせるように、

心臓の構造はなっているのです。

 

***

 

血液とは、

いわばリアルタイムな自分です。

 

静脈血と動脈血という

両極を見比べながら、

 

心臓は

「だいたい、自分はこの辺」

と中間地点を探している
とみることができます。


すなわち心臓は、

あなたの居場所・ポジションを

教えてくれる臓器といえます。

***


この、

自分独自のパルスを発する

心臓の上に張り付いて、


そのリズムを

そのまんま感じているのが

胸腺なのですが、


免疫とは、

端的に表現すれば

自己と非自己を見分ける機能

言えます。

 

そして、

非自己を認識するためには

まずは、自己とは何か?

という認識が必要となります。


***

 

それゆえ、胸腺は、

心臓の独自リズムを

感じ取る位置にいる

必要があるのです。

 

自己のリズムを知る場所。

 

骨髄からわざわざ

胸腺に移動する理由は

ここにあるというわけです。

   ▼

★詳しくは、コチラから。