ヒルデガルドの「片頭痛」考察。 | おのころ心平オフィシャルブログ「ココロとカラダの交差点」Powered by Ameba

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病とその人の背景に潜むココロとカラダの繋がりを、西洋・東洋医学・科学・物理など様々な角度より検証し病気の“本当の原因”を探ります。

おのころ心平です。

 

お昼の記事で紹介しました

中世最大の賢女、ヒルデガルド。

 

彼女が残した記述の中から、

頭痛および、片頭痛について。

 

 

頭痛
毎日熱や三日熱、四日熱だけでなく、

激しい熱やその他の熱の作用により、

時として黒色胆汁の分泌を促すことがある。

 

この黒色胆汁が頭と脳に

水っぽい蒸気を送りこむと、

脳と頭は重苦しくなり、

継続的な痛みに苦しむようになる。


片頭痛
片頭痛は黒色胆汁あるいは

体内のあらゆる悪い体液に起因する。

ある時は頭の右側、

ある時は左側という具合に、

急に頭の片方を襲うが、

頭全体を襲うことはない。

 

体液が過剰な場合、

片頭痛は右側に現われる。

黒色胆汁が過剰な場合は

左側に現われる。
 

***

 

ここに出てくる

黒色胆汁とは

いったい何か?ということですが、

 

黒色胆汁とは黒くて苦く、

すべての病を引き起こす源である。

ある時は頭や心臓に病をもたらし、

血管が破裂するような感じさえ与える。

 

この黒色胆汁は、いかなる慰めも

疑念で覆うという悲しみをもたらす。

 

こうした人は、

天上的な命の喜びを感じることも、

地上的な慰めに喜びを感じることもない。

 

人がその初めに

悪魔に唆(そそのか)されて

リンゴを食べてしまい、

神の戒めに背いたその時、

この黒色胆汁は

すべての人間にとって本性となった。

 

このリンゴという食べものから、

アダムとその子孫に黒色胆汁が生まれ、

この黒色胆汁が人間の中で

あらゆる病気をかき立てるのである。

 

 

そうか・・・、

 

中世キリスト教世界において

すべての病は、罪にリンク

づけられていたのですね・・・

 

ところがどっこいヒルデガルド。

 

イブがアダムにリンゴを渡した

という当時の常識的偏見に

異を唱える形で、

 

そそのかした悪魔と

食べてしまったアダムとに

フォーカスしている点、

 

当時、魔女狩りなどが盛んな

キリスト教世界にあって、

弱き女性を守ろうと

女性修道院を建設し、

多くの母子を救ってきたヒルデガルド

ならではのメッセージなのでした。

 

***

 

女性に多い片頭痛とは

当時も、今も、

男性社会の矛盾に苦しめらる

女性の象徴としての症状の意味が

あるのかもしれません。

 

こちら、現代の頭痛を

BODY、MIND、SPIRITの

3つの視点で浮き彫りに。

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今週金曜日1月13日配信は、

【頭痛とめまい】の全考察!

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おのころ心平の学習動画、

「病のしくみ」立体考察学

1テーマ 30分×3=90分となっています。
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