おのころ心平です。
このひとつ前の記事で
「健康は不公平だ」
と言った彼女が、
ストイックなまでに
正しい生活習慣を行うに至った
話のもとをたどっていくと、
意外な過去の経験が
飛び出してきました。
***
それは、学生時代の
「受験」の失敗だったのです。
子供の頃から利発だった彼女は、
公立中学校では学年でもトップクラス。
両親や教師たちからの期待もあり、
高校は、学区内一の進学校の受験を決めました。
猛勉強の末、自信も実力もついて、
受験に臨みましたが、
試験数日前から
なんと体調を崩してしまい、
試験当日も思うように集中できず、
結果は惨憺たるものに
なってしまったのです。
***
「まじめに努力しても、失敗する…」
その経験が、彼女の無意識の記憶に、
「高望みはよくない、冒険は失敗する」
というふうにすり込まれてしまったようです。
「実力以上の何かに挑戦すると、
カラダが言うことを聞かなくなりますから…」
カウンセリングセッションで、
彼女はそう何度か小さくつぶやきました。
***
ちゃんとやっているのにうまくいかない…。
どうせ、
勉強も、
恋愛も、
体調も、
今の仕事も、
いざというときには、
私の思う通りにはならない…。
***
「どうせ、でも、だって」
は3D用語と言って、
カラダの元気をなくす強力な呪文です。
彼女はその呪縛の中にいたのです。
「自分を信じられない」
という心理状態には、
せっかくの生活習慣を
吹き飛ばしてしまうほどの力があります。
***
私は、ふたたび聞いてみました。
「あなたは何をしているときに
『あ、幸せだなぁ』と感じますか?」
「…。…」
カラダは「正しさ」よりも「幸せ」
に反応するようにできています。
誰かに褒められること。
「おはよう」って言って、
「おはよう」って笑顔で返してもらうこと。
おいしい食事をゆっくり味わい、
ゆっくり湯船につかって、
こだわりのバスタイムを自分に与えてやること。
毎日のちょっとした幸せで
自分をワクワクさせてやること…。
そんなことを全部我慢して
臨んだ受験勉強を選んだのは、
どこまでが自分の望んだものだったのか…?
今の仕事は、
自分以外の誰かの期待に
応えるためだったのではないか。
***
彼女の思考はそこまで巡り、
そうして彼女の内側から
「ゲシュタルト崩壊」が
起き始めたようです。
彼女の頭の中で、
これまで信じていた
一連の考え方が崩れ出したとき、
その目から、はらはらと
大粒の涙が流れていました。
予告!
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※あさって、リリース開始です。