おのころ心平です。
昨日の、
に続き、
今日は、
血管と動脈硬化につきまして。
***
血管は、動脈も静脈も、
三層構造になっています。
血液に触れる内側から、
内膜、中膜、外膜。
中膜は主に、
「平滑筋」という筋肉細胞からできています。
そう、
「血管は筋肉である」
というのが、ポイントなのです。
ただ、血管の筋肉は
腕や足の筋肉とはちがい、
「不随意筋」という
私たちの意志の届かない所で
働いてくれている筋肉です。
***
血管が筋肉であるということは、
血管も緊張するということなのです。
膨らんだり縮んだりする運動が
全身の血液循環を維持しているのですが、
カラダに緊張が走ると血管は縮んだまま
一瞬、フリーズしてしまいます。
恥ずかしくて顔が紅潮するってありますが、
あれは緊張で一瞬、血管が止まってしまい、
すぐに血流を取り戻そうとして、
今度はその分を拡張するため起こるのです。
***
動脈硬化の最大の要因は、
連続する血管筋肉の緊張、
そして、それを取り戻そうとする
拡張作用により、
血管の拡張領域に
ムリがかかる結果なのです。
動脈にムリがかかるのは、
靭帯を伸ばすのと似ています。
***
急な運動で動脈が伸びてしまう、
あるいは切れてしまうと、
すぐさまそこを修復する
物質が集まってきます。
動脈硬化は、血管内壁に
血小板、マクロファージ、
石灰(カルシウム)沈着、
コレステロール、酸化脂質などの
付着によって起こるとされていますが、
もとはといえば、
血管がケガをする
のが問題なのです。
ケガしたら、
「かさぶた」ができますよね。
これと同じように
動脈の血管壁がケガをして傷ついているから、
微小血栓とコレステロールが
そこをふさいでくれるのです。
・・・ということは、
血管が傷つきやすい人ほど、
コレステロールを備蓄してなくては
ならないのです。
***
運動もして、
食生活もきちんとしていても、
総コレステロール値が高い人に
よくお目にかかりますが、
こういう人は性格的に
ストイックな方が多い。
激しい運動はかえって
体内の活性酸素を増やし、
血管を傷つけやすいといわれていますが、
自己管理を徹底しすぎても、
そのストレスでカラダが
傷ついてしまうということです。
***
悪玉コレステロールが
血管壁に付着して進行するというのが
動脈硬化の一般的なイメージですけど、
むやみやたらに、
カラダが血栓や動脈硬化を
つくることはありません。
だから“悪玉”コレステロール
なんていう呼び方は
ひどいと、僕は思っています。
***
自分を傷つけやすいという意味では、
性格や心理傾向もそうです。
自分を極限まで
鼓舞するようなストイックな生き方は、
カラダがそれを癒そうとして、せっせと
コレステロールを準備するというわけなのです。
おのころ心平の
癒しのカラダ学2022
いよいよ最終回!
▼
来年2023年に向けてハートを開く。
※エントリーは、コチラから。