おはようございます。
おのころ心平です。
今日は、肝臓細胞さんの気持ちを
代弁したいと思います。
それでは早速。
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わしは、肝臓細胞。
正直、わしは怒っている。
最近の食品事情の劣化ときたら、
もうあきれるほどだ。
それにいちばん割を食ってるのは、
このわしなのだ。
いったいこの世の中、
何を信じてよいのやら。
倫理や正義はもう通用しない
世の中になってしまったのか…。
***
肝臓細胞さん、かなり怒っていますね。
しかし、彼の怒りも無理はありません。
肝臓には、動脈・静脈に加えて、
「門脈」という、もうひとつの血管が
流入しています。
胃、消化管を通じて吸収された食べ物は、
この門脈を通って、肝臓に運ばれるのです。
肝臓ではこの門脈血に含まれる
消化吸収物の代謝、毒素の代謝、
細菌の処理を行います。
胃や小腸を通過した食べ物も、
血液に入る前に、肝臓で最終審問を
受けるわけですね。
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まったく、胃腸のやつらがずさん過ぎて、
最近は「こんなもの、血液に通したら
どうなるんだ」ってものも平気で送ってきおる。
その分、わしが目を光らせて、
解毒につぐ解毒を実行せねばならん。
本来、わしのもとへ細菌まで送ってくるなんぞ、
もっての他なのだ!
胃のやつが胃酸でしっかり殺菌さえすれば、
わしがよけいな仕事までする必要はないのに。
***
複雑な調味料、甘味料、
大量の化学合成物質・・・、
いまや、カラダにとって最後の頼りは、
胃、腸、そして肝臓の「選別能力」。
血液に入るものが、確実に栄養素である保証、
それを最終的に担保する肝臓の責任は、
想像以上に重いものになっているのです。
***
わしを取り巻く環境は、
日に日にひどいものになっている。
もともとアジア人は
肝炎ウイルスの感染率が高いのだ。
その上、肝臓がんは、
別名「アジアがん」などと呼ばれるくらいに
アジア人に多い。
中国、韓国、日本の順で
肝臓がん発症率が高いのは有名な話なのだ。
アジア人は体質的に、肝臓、
つまり、わしのところにウイルスを呼び込みやすい。
これをよく知っておいてもらわぬと、
これからも、日本人の国民病と呼ばれる慢性肝炎の
上昇傾向には、歯止めがかからないわけだ。
***
肝炎ウイルスというのは、
肝臓細胞の中に入り込んでしまうので、
それを攻撃するべき免疫細胞は、
ウイルスの狙い撃ちができません。
では、どうするのかというと、
感染した肝臓細胞をまるごと攻撃し、
壊してしまうのです。
肝臓は、沈黙の臓器として、
とても我慢強い臓器とされています。
確かにほかの臓器に見られない、
類まれなる「再生能力」を
肝臓は持っています。
健康な肝臓なら、なんと70%まで
切除しても、もとの大きさに再生するんです。
恐るべき生命力ですね。
ただ、そこにあぐらをかいていると、
沈黙の臓器だけに、知らぬ間に、
肝臓細胞ひとつひとつの生命力は、
弱っていってしまうのです。
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