おはようございます。
おのころ心平です。
「迷い」は、部首別に分解すると、
シンニョウに、米。
右の部首、
「米」は、「マイ」と読み、
もともとは「昧」だった
という説があります。
・曖昧(あいまい)
・無知蒙昧(むちもうまい)
という単語が示すように
昧とは、
・暗いこと、
・はっきりしないこと、
・すっきり明瞭ではないこと。
人生という道を照らす「知」や「理」を知らず、
暗い道を通っている、というのが、
「迷い」という言葉のもともとの意味だったそうです。
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しかし一方、
「昧」を使った言葉に
三昧(ざんまい)があります。
ざんまいは、じつは
Samadhi(サマーディ)
の当て字とされていますが、サマーディとは、
精神集中が深まりきった状態
のことを指します。
インドの瞑想の中で生まれた概念で、
仏教だけでなく、ヒンドゥー教やヨーガの
用語としても、よく出てきます。
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昧は、
ひとつだけなら、迷いですが、
三つそろえば、深い集中と精神に安定が
もたらされるのです。
面白いですね。何事も、極めれば、
陰極まって陽となすというわけです。
迷いも、とことんまで迷えば
いつかそれは、涅槃の境地へ。
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真言密教では、
理趣三昧(りしゅざんまい)という
法要を行ないます。
理趣経の読経三昧です。
真言密教には、迷いを究め、
迷いを迷いでなくする法があるようです。
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