痛みのない人間=無痛覚人間をやってみると…。 | おのころ心平オフィシャルブログ「ココロとカラダの交差点」Powered by Ameba

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病とその人の背景に潜むココロとカラダの繋がりを、西洋・東洋医学・科学・物理など様々な角度より検証し病気の“本当の原因”を探ります。

おはようございます。

おのころ心平です。


昨日まで

「痛み」の考察を

続けてきましたが、


痛みの正体は「逆流」。


痛みからのメッセージ。


首の痛みは経済的不安、腰の痛みは過去と未来の葛藤…、膝の痛みは?



ではもし、


痛みという感覚が

一切なくなってしまったら、

どうなると思いますか?


***


…はい、わたくし、やってみました。


「無痛覚人間」になって、

半日を過ごしてみたのです。


無痛覚人間、

はじめは楽ちんです。
とっても快適です。

ああ、なんて幸せなんだろ~~

と思いました。


でも、そのうち、

とんでもないことになりました。


無痛感覚人間になった僕は、

まず、口の中が血だらけに

なってしまいます。


どんな固いものでも、

なぜか、歯で砕きたいと

思ってしまうからです。

 (想像上ですよ…、

実際には血は流してませんからご安心を)


***


また、足をくじこうが、

どこにぶつけようが

一切痛みを感じませんから、

タンスの角に小指を、

どころではありません。


そんなのまったく痛くないので、

ガンガンにぶつけて、
足の指にはひびが入りまくります。

 (想像上ですよ…、

実際にはひび入ってませんからご安心を)


***


さらには、


どんな無理な姿勢をしても、

どんなにひじや肩をひねっても、
まったく痛くない。


すると人間、やってみたくなるんですね。

不思議なくらい、

あらゆる関節をひねりたくなります。


自分のカラダが、

どこまで変幻自在なのかを

試してみたくなってしまうのです。

そんなことをすると、


もちろん腫れますよ、血も出ますよ。

実感を伴いにくいですが、

痛みなしに腫れたりするのって

変な感じです。

 (想像上ですよ…、

実際には腫れてませんからご安心を)


***


で、僕は、はたと気づきました。

「これは、このままだと死んでしまうぞ!」


実際、

「先天性無痛覚症」

という疾患があるのです。

生まれつき、一切の痛みを

感じない病気です。

そして、たいていの患者は

若年で亡くなってしまうそうです。


痛みがないと、

さっきの僕のように

いろいろと危険なことをしてしまったり、

子供の場合、

周りがどんなに気をつけて育てても、
高いところから飛び降りたり、

ストーブで大やけどを負ったり…


それはそれは危険なのです。


***


ある外科医の手記を

読んだことがありますが、

実の娘さんが

この「先天性無痛覚症」だったのです。


父親がお医者さんですから、

どれだけこの病気のことを理解し、
どれだけ配慮したことでしょう。
それでも、その娘さんは

20代で亡くなってしまったそうです。


…痛みがないとは、

とても恐ろしいこと。


痛みがないと、

私たちは長く生きられない。


そうか…、


痛覚人間になってみて

わかったこと…、


痛みがあるからこそ、

「制限」というものを自覚でき、

僕らは長生きすることができるんだ。


あなたの腹痛、頭痛…、

肩、腰、ひざ…

そこに生じる痛みに少し違った意識で

向き合っていただけると、

とてもうれしいです。


痛みの考察学、完、です。


***


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視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚

というおなじみの「五感」に、


方向感覚、

平衡感覚、

温度感覚、

中心感覚


を加えた全部で9つの感覚で

その関係性を読み解くのが、

おのころ流の「超感覚論」です。


この9つの感覚を全体的に俯瞰していくと、

そこに痛みの秘密が現れてきます。


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