おはようございます。
おのころ心平です。
昨日、「時の俯瞰力 」についてお話しましたが、
今日も引き続き、時間とのつきあい方について。
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僕らは往々にして、
時間の概念を「脳の左側」で処理しています。
左脳は、論理的な脳と言われます。
言語中枢や計算機能を担っており、
また、「積み重ね思考」を担当しています。
これまでの知識をもとに、
過去、現在、未来へと続く時間の流れを
一定の方向として認識します。
いわば、常識的な脳です。
一方で、時間の捉え方には、
右脳的な処理もあります。
右脳は、直観脳、情動脳、イメージ脳、
そして、「飛躍的思考」をします。
過去、現在、未来がごちゃませになるような
非常識な思考を、僕らは右脳を通じてできるのです。
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『ゾウの時間ネズミの時間』という本で知られる
生物学者の本川達雄先生は、
「哺乳類の心臓は、一生の間に15億回打つという計算になる」
と述べています。
心臓が1回ドキンと打つ時間を「心周期」と呼びますが、
ヒトの場合はおよそ「1秒」です。
ところが、ハツカネズミなどはものすごく速くて
1分間に600回から700回。
1回のドキンに「0.1秒」しかかかりません。
ちなみに、ネコで「0.3秒」、ウマで「2秒」、
そしてゾウでは「3秒」かかるそうです。
ハツカネズミの寿命は2~3年、
インドゾウは70年近く生きるといいますから、
ゾウはネズミよりずっと長生きなのですが、
心拍数を時間の単位として考えるなら、
ゾウもネズミもまったく同じ長さだけ
生きていることになるのです。
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本川先生の説によると、
生物学的に見るゾウとネズミの時間には、
その流れ方に18倍もの差があるそうです。
はい。
みなさん、ここで
18倍スピードの違うビデオ映像を想像してみましょう。
ネズミから見ると、ゾウはほとんど動かない、
そのへんの木となんら変わらない存在ですね。
逆にゾウからネズミを見ると、
ひゅっと現れてはひゅっと消える、
まさにUFOみたいな存在です。
お互い、まさか同じ哺乳類だなんて
思いもよらないでしょうね。
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ところが、人間は、
時間を想像の中で体験できるという
優れた能力を持っています。
想像的時間は、「楽しい時は早く流れる」とか
「熱中すると時間を忘れる」などと言うように、
僕ら自身、よく体験していることです。
物理的な「時計の時間」は左脳的時間の処理で生じ、
想像的時間というのは右脳的時間の処理で生じる。
僕は、右脳で行なう「想像的な時間」こそが、
これまでの積み重ねの思い込み呪縛から、
過去のトラウマ的記憶から、
そして、病気や症状の記憶の連続という束縛から
カラダを解放させてくれる、と考えています。
非連続的に、時間にチューニングできる人間の脳。
ぬぬー、なんと魅力的なのでしょう。
これはまた、具体的にケーススタディしてみますね。
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