自らを分けると書いて「自分」…触角の秘密。 | おのころ心平オフィシャルブログ「ココロとカラダの交差点」Powered by Ameba

おのころ心平オフィシャルブログ「ココロとカラダの交差点」Powered by Ameba

病とその人の背景に潜むココロとカラダの繋がりを、西洋・東洋医学・科学・物理など様々な角度より検証し病気の“本当の原因”を探ります。

感覚がもたらしてくれるもの。


それは、あなたがこの世界とどうかかわっているかを教えてくれます。

ふだんはあまり意識しませんが、ひとつひとつの感覚に特化してみると、

とても深い経験を、私たちにもたらしてくれていることがわかります。


さあ、今回僕は、「触覚人間」になってみました。

目をつぶって、聴覚、嗅覚などもセーブして、

触覚のみで動きまわってみる。

無為になり、瞑想し、しばらくしたら、

まず外側に意識を向け、そして不意に内側に入る。


僕が、「カラダに共感」するときに用いる手法です。


***


そこは触覚のみの世界。

ほかの感覚はまったくなしですよ。

目も見えないし、音も聞こえない、においもしなければ、

もちろん味覚もない。


ただただアメーバのような存在として、

触れる感覚だけを頼りにのそのそします。


***


さて、触覚人間になって過ごしてみると、

何が起きると思いますか?

まず、あちこちぶつかりますよ。

ぶつかる、という感覚、これは触覚のなせる業なんですね。

(当たり前ですけど!)


触覚人間になった僕は、まわりのものをあれこれ触ってみたくなりました。
でも、何が手に触れるかわからないから、けっこう緊張します。

そーっと身の回りを点検しながら、ゆっくりと辺りに触れてゆきます。

そうして、しだいに「外界と自分の距離」というものを知っていくのです。


***


触覚人間になってみるまで、触覚というのは

「自分の外側の世界をキャッチするための感覚」

だと思っていました。ところが、違ったのです。


触覚だけに頼って15分も過ごすと、

触れるモノ、モノ、モノの間に

「自分の存在」というものを、はっきりと自覚するのです。

これは意外でした。

なおも、触覚のみに浸ってしばらくいると、

今度は、自分の指先の形、カラダのサイズ、

自分のカラダがどのように空間を埋めているかが、

リアルに感じられました。


***


そうか、触覚って、外界をキャッチするというより、

「自分という存在の輪郭」を教えてくれる感覚なんだ…。

ネコのひげ、昆虫の触角など、考えてみると動物は、

自分のサイズをつねに測っていますね。

あれは、自分がどこにいるかを探っている行為なんだ!


僕らには、そうしたアンテナはないけれど、

かわりに「触れる」という皮膚の感覚が

それを果たしてくれているのです。


触覚は、

「自分がここに存在する」

ための、とっても大切なセンサーだったのです!


***


触覚人間からもどって、ふと、

「自分」という言葉は、まさしく言いえて妙なだな、と思いました。


「自らを分ける」で自分。


触覚は、赤ちゃんが最初に身につける感覚です。

もっと言えば、生物がアメーバとして誕生した時、

最初に感じたのも触覚だったろうと思います。


自分の領域を教えてくれる触覚。

触覚ってすごいな、と思った次第でした。



***


おのころ心平のココロとカラダ塾

『9つの感覚論』~世界と私をつなぐ9つの感覚~


自覚症状は、いつもあなたの「感覚」からやってきます。


痛み、かゆみ、めまい、おなかの調子…。

あなたがどの感覚のポジションにいるかによって、
その症状の背景にある「ココロの本質」に迫ってみよう。

おのころ心平が「9つの感覚人間」になってみて体得した、
感覚世界の不思議で深遠なる秘密へ。



★5月12日(土) まもなく受付終了!

【東京会場】 浜松町駅/ニューピア竹芝サウスタワー4F

お申し込みはこちら。


★5月18日(金) お部屋拡大!

【福岡会場】 天神駅/アクロス福岡6F 608号

お申し込みはこちら。


★5月24日(木) まもなく満席!

【東京会場】 浜松町駅/ニューピア竹芝サウスタワー4F

お申し込みはこちら。


★5月25日(金) まもなく満席!

【名古屋会場】 名古屋駅/ウインクあいち11F

お申し込みはこちら。