おはようございます。
おのころ心平です。
うつ病って、
何をもって「うつ病」とされるか、
みなさん、ご存知でしょうか?
日本の精神医療における
診断基準については、
DSM と ICD
という略字を覚えておきましょう。
???
・・・はい。
DSMとは、
アメリカ精神医学会(APA)が発行する精神疾患の診断・統計マニュアル
Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorder
の略です。
ICDとは、
WHO(世界保健機構)の疾病及び関連保健問題の国際統計分類
International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems
の略なんですね。
普通に暮らしている限り、
まず予測不能な略字ですね。
***
しかし、
DSMにも、
ISDにも歴史があって、
現在は、DSMは第5版、
ICDは
第11版が最新です。
これらアメリカ基準、
WHO基準をもとに、
日本の「うつ病」診断が
行われているんですね。
DSMによるうつ病の分類には、
「大うつ病性障害」
「気分変調性障害」(気分変調症)
「軽症うつ病」
というものがあります。
大うつ病性障害とは、
(またでかい名前だな、と思いますが・・・)、
以下の症状のうち、
5つ(またはそれ以上)が
同じ2週間の間に存在し、
病前の機能からの変化を
起こしている状態を指すそうです。
1.その人自身の訴えか、
家族などの他者の観察によってしめされる。
ほぼ1日中の抑うつの気分。
2.ほとんど1日中またほとんど毎日のすべて、
またすべての活動への興味、喜びの著しい減退。
3.食事療法をしていないのに、
著しい体重減少、あるいは体重増加、
または毎日の食欲の減退または増加。
4 ほとんど毎日の不眠または睡眠過多。
5 ほとんど毎日の精神運動性の焦燥または制止。
6 ほとんど毎日の易疲労性、または気力の減退。
7 ほとんど毎日の無価値感、
または過剰であるか不適切な罪責感。
8 思考力や集中力の減退、または
決断困難がほぼ毎日認められる。
9 死についての反復思考、
特別な計画はないが反復的な自殺念虜、
自殺企図または自殺するためのはっきりとした計画。
↑
あれ?こんなの、僕も過去にあったぞ…。
***
気分変調症では、
抑うつ気分がほとんど1日中存在し、
それのない日よりもある日のほうが多く、
患者自身の言明または他者の観察によって示され、
少なくとも2年間続いている状態を指します。
その抑うつのあいだ、
以下のうち2つ、またはそれ以上が存在すること。
1 食欲減退、または過食。
2 不眠、または過眠。
3 気力の低下、または疲労。
4 自尊心の低下。
5 集中力の低下、または決断困難。
6 絶望感。
↑ うーん、これは、
今も当てはまるような気がする。
僕は、「うつ」なのか、
そうでないのか…。
***
自覚的に言えば、
僕は「うつ」じゃありません。
でも、悩んだり
落ち込んだりすることは多々あります。
…って、
多くの方がそうですよね。
精神疾患診断のむずかしさは、
こういうところにあります。
だからDSMもICDも
その診断基準を大幅に
変更されていっています。
今後も版を重ねるごとに
そうなっていくでしょう。
このあたり、
では、とても詳しく解説されています。
だからと言って、
「うつは幻」だとも言えません。
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