「嫌なものは嫌」という副交感神経反射(上) | おのころ心平オフィシャルブログ「ココロとカラダの交差点」Powered by Ameba

おのころ心平オフィシャルブログ「ココロとカラダの交差点」Powered by Ameba

病とその人の背景に潜むココロとカラダの繋がりを、西洋・東洋医学・科学・物理など様々な角度より検証し病気の“本当の原因”を探ります。

おのころ心平です。


以下、長いです。


だから、(上)(下)に分けますね。

今日は、「自律神経のお勉強だ」と思って

おつきあいくださいね。

あー、そうなってるのかー、って腑に落ちますので。



Q.原因不明の吐き気に悩んでます。

病院で検査を受けても、

胃腸はもちろん、どこも悪くはないんです。
本当に吐く事はないんですが、

ずっと気持ち悪くて困っています。

吐き気ってどうして起きるんでしょう?


A.おのころadvice


「吐き気」は英語で、

makes me vomit とか

throw up とか言いますが、


throw upなんか、もう、

何かがこみ上げる!って、
感じがありますよね。


nauseate などは、

「吐きたくなる」という意味のほかに、


「いやでたまらない」
「嫌悪をおぼえる」
「むかむかする」

という訳があります。


すでに、何をか言わんや、って感じですが…。


***

吐き気で思い出すのが、

ある若い女の子のケースです。


カウンセリングに来られた時は、
外資系のアパレル会社に勤務し、
百貨店に入っている店頭での販売に

配属されていました。


商品販売数にノルマがあり、

給料は完全歩合制です。


ずっと立ちっぱなしの、緊張状態・・・。


しかも、ノルマ達成チェックのために、
背後から上司がいつ見ているかわからない

監視状態に置かれるそうです。


ぬー…、これはしんどい。


そういえば、おなじことをおっしゃっていたのが、
ある鉄道会社の運転手さんでした。


「運転席の真後ろで、ときどき私服の監査員が

運転のチェックに来るんです。
運転ですから、ただでさえ緊張なんですけど、

《背後に人の目があるかも》というのは、

独特の緊張感ですよー」


・・・2人とも、主症状は原因不明の吐き気でした。


背後からの監視。


想像するだけで、僕なんか

何かがこみ上げて来そうですけど・・・、


とくに、女の子のケースは、

仕事がOFFになる日に限って、
朝から嘔吐と下痢が始まってしまっていたのです。


この女の子の場合、

なぜ、緊張を強いられる勤務日ではなく、
休みの日に症状が出るのでしょうか?


ここがカラダのフシギなところです。


***


自律神経って聞いたことありますよね。

自律神経は、交感神経と副交感神経の

拮抗(きっこう)で成り立っています。

交感神経がカラダを緊張させる。


そして、

副交感神経がカラダを緩(ゆる)める。


カラダが緊張しているときって、

筋肉や血管も収縮してますから、
血液の流れが悪くなりますね。

痛み物質も、かゆみ物質も、

カラダの緊張状態では、あまり分泌されないので、
交感神経が優位になっているときって、

わたしたちはカラダの症状に、

ちょっと無自覚になるんです。


例えば…、

骨が折れていても

パンチを打ち続ける試合中のボクサーとか、


野球やサッカー選手でも、頭部を切っても、

試合が終わるまでは、包帯で何とかもっちゃってる

選手を見ることがありますよね。

あれだけのケガをして、さぞや痛かろうに、

と思いきや、夢中になっている本人には、

その痛みは、さほどでもありません。

緊張で感覚が麻痺しているわけですね。

はい、そんな状態から

緊張が解けた状態になったらどうでしょうか。

どくん、どくん、じんじんじん・・・、

心臓の鼓動がリアルに感じられる痛み。。


こういう痛みは、試合が終わって

ホッとした時にやってくるのです。

まさに、血管がゆるんだせいですね。

試合中のケガなどは典型的ですけど、
カラダが緩んだときにはじめて、

痛みや症状を自覚することができる、

というカラダの基本を、知っておいて下さいね。

夕方記事へ。


*****



★おのころ心平、カラダの基本、お話します★


横浜★10月13日(日) 

NHK文化センター横浜教室さん  


大阪★10月18日(金) 

NHK文化センター京阪守口教室さん  


名古屋★10月25日(金) 

NHK文化センター名古屋教室さん


神戸★10月29日(火) 

よみうり文化センター神戸教室さん