ひきつづき、Q&Aです。
Q2.子供の頃から左右の視力差が激しく、
姿勢などを改善しても必ず出てきます。
子供の頃、右目1.2 左目0.3のときがあり、
それが一番差があったときで、
今は、右目1.5 左目1.0です。
その心を教えてください。
A2.おのころadvice
考えてみれば「見る」という行為は、
とても不思議な現象ですよね。
原理を言えば、光を網膜に投射して像を結ぶ、
ということになんでしょうけど、
とてもそれだけではない何かを、
私たちにもたらしてくれています。
見たものを「それは、これだ」
と認識するのは実は、脳です。
部分的なものでも、
脳は、これまでの記憶に照らし合わせて、
だいたいの全体像に当てはめてしまう。
見たものと、目と、脳の関係…。
***
視力は、脳の左右に複雑に交差しているので、
あまり単純化はできませんが、
左右差をわかりやすくするため、ここでは、
右目 × 左脳(論理脳)に、
左目 × 右脳(直観脳)に、
それぞれつながっていると仮定してみましょう。
往々にして「左脳」は、
論理的な理由づけが好きです。
「これこれこういう理由で、あなた、存在するんだね」
と理由がわかると安心します。
だから、「右目利き」の人は、
無意識のうちに
見ているものへの「理由づけ」
をしている傾向があるんです。
一方、「右脳」は、全体を雰囲気とか
感性で捉えるのが好きです。
パッシャっと写真のように、全体画像で捉えます。
だから、「左目利き」の人は、
他の人が見えていないようなことを
見ていたり、覚えていたりします。
あるがまま、理由をつけずに
受け入れるということに長けています。
はい、視力の左右差について、
僕の見解が「見えて」きました?
ご質問の方は、おそらく子どもの頃、
「原因と結果」を重視するご両親のもとで
育ったのかも知れませんね。
あるいは、世の中はこうなっているんだよー、って
たくさん教えてくれたご両親だったのかも。
「存在するものには、必ず理由がある!」
というその強い思いが、
理由なしにものごとを受け入れる
右脳性や直感性を少し弱めていたのかも知れません。
でもね、あなたのすごいのは、
右目1.2→1.5(伸び率0.3)
左目0.3→1.0(伸び率0.7)
に上げてしまっているところです。
あるがまま、
理由がなくたってそこにいていい、
という気持ちが、大人になって、
とっても上手になったんですね。
親が与えてくれたモノの見方から、
あなた自身のモノの見方へ。
いま大きくシフトチェンジしているんだと思います。
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