その気にさせる質問力。 | おのころ心平オフィシャルブログ「ココロとカラダの交差点」Powered by Ameba

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病とその人の背景に潜むココロとカラダの繋がりを、西洋・東洋医学・科学・物理など様々な角度より検証し病気の“本当の原因”を探ります。

おはようございます。

おのころ心平です。


先日、ブログメッセージからこんなご質問をいただきました。


***


Q.


最近、おのころさんのブログを知り、毎日拝読させていただいております。

今日は質問があります。
酵素」について。

最近盛んにいわれている、「生の野菜やフルーツの酵素を摂る」というのは、
どういう体への作用があるのでしょうか?

「酵素」はタンパク質なので、体内に入るとアミノ酸に分解され、

吸収されると思うのですが、
その消化される前の段階で体にいいことをしてくれるのか。
消化された後のアミノ酸がいいのか。

野菜やフルーツからはビタミンやポリフェノールなど、抗酸化作用の強いモノが
たくさん摂れる事と、酵素は別の体に良いことをしてくれるのでしょうか?

パイナップルやハーブのように、肉などの分解を促進してくれる…などはわかるのですが、
今盛んに言われている「酵素ジュース」などは、どう説明したらいいのかわからず、
レッスンでも生徒さんに「ごめんなさい。勉強中です。」とお話している、情けない私です。

お忙しい中、もし、お時間がありましたら、ご教授願えれば幸いです。

***


A.


ぬぬー、このようなご質問を頂いてしまうと、

ちょっとー僕の腕がうなります。レッスンの生徒さんたちのためにもねー。


酵素について。


はい、たしかにおっしゃる通り、酵素はタンパク質ですから、

僕らの消化過程を経て、アミノ酸にまで分解されて吸収されます。


アミノ酸に分解されちゃってから吸収されるので、

「じゃあ、酵素としての働きはどうなるのー?」って感じですよね。


結論から先に言いますが、酵素は、吸収される前に働きます。

吸収される前の消化管の中で、僕らの消化活動の補助として働きます。


下図をご覧ください。
おのころ心平 - ココロとカラダの交差点


消化管の旅。

(見にくいようでしたらクリックして拡大を)

各過程における、僕なりの解釈も加えております。


消化管の中とは、カラダにとっては、まだ内側ではありません。

内なる外なのです。

小腸壁から吸収されて、血液中に入ってからが本当に内側…。


***


食べ物の視点に立ってみるとね、


野菜でも、フルーツでも、肉でも、他の動物の口に入れられた途端、

「あ、お迎えが来たのね」と感じます。

実際、口の中の唾液の作用が、それを促しています。


そして、注目は、食道。


何もたさない 何もひかない、ありのままの場


と書いていますが、実際、食道での消化作用はありません。

特に消化液が出るわけではないのです。


この食道という場所は、

これから胃酸という強烈な消化液の洗礼を浴びる前です。


食べ物となった野菜、フルーツ、肉も、もう覚悟を決めます。

そして、その前に、この食道という場所において、

自らを分解する暇(いとま)を与えられるのです。


***


そこで働くのが、食べ物自体に備わった酵素


生肉でも、生野菜でも、食べられる覚悟を決めた食べ物は、

自らに備わった分解酵素で、自分自身を溶かしていくんです。


そう、ここが酵素の出番なのです。

(酵素をそのまま吸収して、それをそのまま使うわけではないんですねー)


食べる側の方でも、食道において、

何も手出しをせず、その分解を待ちます。


ところが、加熱したり、加工した食品には、

その自らを溶かすだけの力が足りない…。


食道でいくら待っても、溶けてくれないのです。


***


はい、話をまとめましょう。


酵素を多く含んだ食べ物、

加工、加熱されていない新鮮な生もの。


こうした食べ物には、自ら溶けていくだけの力があります。


食べる側の方の、僕らの消化酵素は、

主に十二指腸で分泌される膵液(すいえき)に含まれていて、

必要な消化酵素は、あらかじめ吸収していたアミノ酸を組み立ててて、

膵液に混ぜて準備しています。


食べ物の、自らを溶かせない部分に、こちらの胃酸という洗礼を浴びせて、

それからようやく、細かな消化作業に入ります。


しかし、消化って、すごい体力のいることなんですよ。

消化液を、消化管に分泌するためには、

多量の血液を消化管表面まで持ってこなければなりません。



それでね、何をどう分解して、くっつけて小腸粘膜から吸収するかなんて、

ひっじょーに細かい仕事をしているんです。



これは、講座で図入りで説明しないとリアル感が伝わらないですねー。

(いつか講座へ 参加くださいねー)


***


現代人の消化酵素は、枯渇しています。

飽食の時代ですからね。


そこへ、自分が自分を溶かしてくれる力を持つ

酵素をたっぷり含んだ食べ物は、非常にありがたい。

こちら側の消化酵素を温存できるわけですから。


酵素を含んだ食べ物は、その栄養素にメリットがあるというより、

僕らが消化で使う体力を、

不必要に使わなくてもいいように助けてくれることだ、


と僕は解釈しています。


***


ちなみに、食道ってね、全長が25~30cmなんですが、

これは、産道とほぼ同じ長さです。

言ってみれば、食道は、食べ物にとって新しい世界への入り口。


酵素食道


酵素を考えるとき、食道にも意識を向けて頂けたら、

カラダの気持ち伝道師の僕としては、超うれしいです。



****************


ブログ上でのQ&Aはなかなか難しいのですが、


うーむ、その気にさせられちゃったなー。ありがとうございます。


ところで、Q&A、と言えば…。


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