おはようございます。
おのころ心平です。
新年にふさわしく、今日は「元気」について考えてみましょう。
もともと元気とは、東洋医学における「気」の種類をさす言葉なんです。
人体を構成する主な気は以下の通り。
●宗気(そうき)・・・心拍、呼吸の律動運動を促進
●営気(えいき)・・・栄養作用、血液組成
●衛気(えき)・・・防御、体温調節作用
●元気(げんき)・・・生命活動の原動力、原気、真気ともいう
この中で「元気」とは、先天の精から生み出される「腎中の精気」が化生したもの、
臓腑とすべての組織器官にいきわたり、生命活動の原動力となる気とされています。
***
腎中の精気?
平たく言うと、これは親やご先祖からもらった生命力のことです。
人は、数え7歳までは先祖から受け継いだの腎の気で成長します。
自分で「気」を練れるようになるまで…「七五三」というのは
7歳になったら初めて人として扱われる、という意味を持っているそうなんですが、
たしかに今でも小学校は7歳で上がりますし、
こういうところに先天の精気の考え方が残っているんですね。
両の腎は両親を表し、先天的なご先祖の精気は腎中に宿るということ。
これをぜひ知っておきましょう。
つまり、「元気」の本来的な意味とは、
自分の発信源であるご先祖の元へ戻ってくる、ということなのです。
病や心理的な葛藤で、元気でない人がよく行きあたるのが
両親との関わり方ですが、逆に両親とのそれぞれの関係が適正にわかると、
自分が何者かがはっきりとわかってくるようになります。
つまり、ここが元気になるためのスタート地点。
お正月に墓参りとか、故郷へ帰るという習慣は、
みんな、「元気」になるために自然と行なう行為なのですね。