道徳を人まかせにしちゃいけない | 人生が変わった30代からの習慣

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人生はわりと簡単に変わる。禅に心理学、論語に成功哲学、日本の歴史など幅広く学んで実践したからこそ気づけたコツを紹介しています。「自分の人生、このままでいいのかな」という漠然とした不安が解消された習慣や自分探しヒントを30代に向けて紹介しています。

● 道徳を人まかせにしちゃいけない

こんにちは、小野尾です。

今年に入って3冊目だ。ビートたけしこと北野武さんの本を読んだのは。

もちろん他にも何冊か読んでいるけど、たけしさんの本が一番おもしろかったし、勉強になった。

そもそも、たけしさんの本をはじめて読んだのは、たまたま書店で目にしたからだ。

パラパラとページをめくっただけで、とてもおもしろかったので、買って帰って、早速読んだ。

読み終わったら、もっとたけしさんの考えていることを知りたくなって、2冊目、3冊目と続けて買ってしまった。

それだけ、僕にとっておもしろかったってこと。

今年は記憶ではなく記録に残すようにするつもりだったので、本を読んだらその内容を整理するつもりでいた。

読んだ順に内容を整理していこうと思ったんだけど、それじゃあ、後回しになっていつになるかわからないので、一番面白かったものから整理することにした。

それが3冊目に読んだ本だった。タイトルは「新しい道徳(幻冬舎)」だ。昨今の道徳教育について切り込んでいるものだ。

何が一番よかったかって、それはこのブログのタイトルにしたこの言葉だ。

・道徳を人まかせにしちゃいけない

それに関連する言葉としてはこんなのがある。

・どこかの誰かに押しつけられた道徳じゃなくて、自分なりの道徳で生きた方がよほど格好いい

・道徳なんて言葉は使わなかったけれど、自分の哲学で自分の行動を律していた。今の大人たちの性根が据わっていないのは、道徳を人まかせにしているからだ。

確かに、自分なりの哲学や美学を持っている人ってかっこいい。

道徳を人まかせにしちゃいけないって言うけど、自分なりの道徳を持つには、まず人まねからじゃないのかな。

まねっていいかたじゃ、ちょっとあれだから、人から学ぶ、教わるってことかな。

たけしさんもお母さんから道徳を教わったといっている。

僕の場合、人から直接学んだことももちろんあるけど、本を読んだ学んだことも多いな。

論語、大学、禅・仏教、吉田松陰、福澤諭吉など

そういったものの中から「これだ」と思うものを実践していく。そうすることで自分なりの道徳を身につけてきたつもりだ。

本を読む過程で気をつけたのが、それが普遍的なものかどうかだ。

財界人や芸能人が言っていたから、というものではなく、昔から言われていることや誰もが認める人が言っていることであることだ。

だったら、どうして、芸能人であるたけしさんの本に感心しているんだ?と言われそうだが・・・

もしかして、僕自身が古今東西、本を読んできたから、北野武という特定の人の考えに必要以上に流されずに済んでいるのかも知れない。

いずれにしても、自分なりの道徳を持つには、自分で考えることが必要だ。たけしさんもこの本の最後に言っている。

他に気になった言葉を以下に列挙しよう。

・もともとこの世にはさまざまな価値観の人間がいて、好き勝手にやらせたら世の中がうまくまとまらないから、人間は法律を作ったわけだ。

 ⇒ 法律がある上に道徳まであると、二重の足枷ってことか。

・何十年も働いて、税金を納めてきた人たちがいるから今の日本がある。電車に乗れるのだって、スマホでゲームができるのだって、つまり年寄りたちがこれまで働いてくれたおかげなのだ。

 ⇒ 今の日本が豊かなのは当たり前なのでもないし、与えられたものでもない。歴代の日本人が懸命に働いてくれたおかげだ。この事実から目を離してはいけない。

・俺たちが豊かな暮らしを享受しているのは、どこかの国の貧困のおかげだ。

 ⇒ ・・・。こういう風に考えたことはなかった・・・。

・いい人間のふりをしたければ、道徳の教科書に書いてあるようなことばかりやっていればいい。

 ⇒ 確かに(笑)

・道徳を教えるのと、良心を育てるのは別のこと

 ⇒ そもそも道徳と良心は別ものってことか。。。言いたいことは何となく理解できる。

・IT企業は、戦国大名みたいなものだ。世界中の人間がインターネットを使うようになって、そこに新しい領土が生まれた。その領土を奪い合う戦争をしているわけだ。(中略)俺たちは現代の戦国大名たちに税を納めている。

 ⇒ 北野武の違う本にも書いてあったけど、お金の取り方が巧妙になっているってこと。便利さが謳われているけど、結局は領民からどうお金を吸い上げるかってこと。

・誰も彼もがインターネットを使うようになって、世の中が昔より不寛容になった気がする。(中略)デジタル文化のせいかなあと思う。

 ⇒ デジタルは0と1の世界だ。アナログなら0.1も0.11も0.999もあるけど、デジタルだと0の次は1に一気に飛ぶ。

 この影響なのか、人間の思考も、○か×かしかなくなっている。間を考えなくなっちゃっているんじゃないか。

・極端な話、道端に座って乞食を暮らすにしても、お金を恵んでくれる人がいなきゃいけないわけで、そういう意味では一人で稼いでいるわけではない。

 ⇒ 特にコメントはいらないね。

・いつの時代も、権力者は人を働かせたがる。今もそれは変わらない。


 ⇒ こういう視点を持って、世の中の情報を見た方がいいってことだ。

・(教師や親の言うことを聞く子どもについて)いい子どもかも知れないけれど、それは教師や親にとって都合のいい子どもというだけのことなんじゃないか。

 ⇒ 子を持つ親として耳が痛い。このことをしっかりと心に入れて子どもと接していく。

・「ほんとうの意味で、傷つきたいと思っている人は一人もいない。だから、自分が傷つきたくないなら、他の人を傷つけるのはやめよう」

 ⇒ みんなに教えていい道徳は、これくらいしかないんじゃないかってたけしさんは言っている。確かにそうかもしれない。

・友だちなんて、無理して作らなくたっていい。友達が一人もいなくたって、幸せに生きている奴はいくらでもいる。

 ⇒ これいい!友だちはいた方がいいのは、その通りだけど、その限りじゃないってことだ。これは僕に勇気を与えてくれた(笑)

・若いうちから自分が生涯打ち込める趣味を見つけておいた方がいい。人生の目的を探すんじゃなくて、自分が一生夢中になれるものを見つけるのだ。

 ⇒ 人生の目的ばかり考えていた僕の心に、スコーンと何かが打ち込まれた。

・(大学を辞めて芸人になったときの心境について)見上げた空がほんとうに高くて広かった

 ⇒ 僕も会社を辞めて一人暮らしをはじめたときに同じ思いを持った。世の中は広いなぁって。

・人間社会の中で、上に行こうとする奴は、放っておいても道徳的になる。

・宗教をどんどん取り入れてしまう、日本人の知恵を、もっと世界に広めた方がいい。

 ⇒ 神道、日本の歴史を深く学んだ上で、世界の今の問題点を考えていた僕にとっては、我が意を得たりだった。

・人が死ぬのは当たり前で、死体は、いってみれば自然の一部なのに、日本ではテレビ画面に死体を映すのNGだ。(中略)死は人の目から隠される。


 ⇒ 今の日本は、僕らが死について身近なもの、自分のものであることを考えられない環境なのかな。だから、いろいろなところにひずみが出ちゃってるんだと思う。

・道徳を作るなら、まず自分がいつか必ず死ぬってことについてよく考えてみることだ。

 ⇒ おととし、お世話になった人がまだ若くして亡くなったときに死について考えたけど、最近忘れていた。

 そもそも、僕自身が死について身近なものだと考えられていないのが正直なところだ。でも、「自分もいつか死ぬ」ということは頭の片隅にちゃんと置いておこう。

・(道徳を教えることについて)それが人間関係を円滑にする技術だってことを正直に教える。

 ⇒ そもそも論として、あいさつをすると気持ちがいいと道徳で教えているらしい。確かに、これじゃ本末転倒だ。

 人間関係は避けて通れないものだから、円滑にするために道徳が必要だと教えればいいんだ。本当のことを教えちゃえばいいんだ。


たけしさんの自由というか柔軟な発想は、とてもおもしろかった。物事に対する見方は僕より広いし、深い。

なにより、自分というものをしっかりと持っている。それがかっこいい。北野武なりの道徳ってことなのかな。

四十過ぎて思うのもなんだけど、僕なりの道徳観というものをしっかりと作り上げていこう。

ま、でも、完成するのは死ぬときかな。

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