小野建築設計のブログ -3ページ目

無線式インターホンの落とし穴

皆様こんにちは、工務の河邊です。

先日古くからのお客様より、ライフスタイルが変わったため、インターホンを

別の場所に移設してほしいとご依頼をいただきました。

一般的なインターホンには信号線が必要で、基本的には建築工事の際に

CD管と呼ばれる配線用のトンネルを壁や地面に仕込み、そこを通して信号線を

設置致します。

今回の案件は元の場所から大きく離れた場所への設置要望という事で、先述の

CD管が仕込まれていない状況となります。

その為、最近普及してきた無線式インターホンを設置させていただく事となりました。

各メーカーから発売されている無線式インターホンですが、基本的には門などに

つく親機と室内の子機の距離が100m以内であれば使用可能と謳われており、

今回は20m程度だった事と、過去に複数台取付していた為何事も無く取り付け

られると考えておりました。

 

ところが、いざ設置してみたところモニターに圏外の表示が・・・

 

初期不良? 最初のペアリングが必要? 雨が降っているから?

色々な理由を考え、子機を持って家中をうろうろとしましたが、どこも大差なく

通信不良の表示が出ます。

 

だんだんと焦りを感じながら色々調べていると、受信出来ない場合として考えられる理由がまとめてありました。

①金属製のドアや雨戸
②コンクリートやトタン製の壁
③複層ガラスの窓
④壁を何枚もへだてたところ

⑤アルミはく入りの断熱材が入った壁
①~④は目視出来る内容で、問題ないと判断出来ました。

ただ、⑤を見たときに嫌な予感が走り、スイッチのプレートを外し壁内を確認した所

当たりでした・・・

20年近く前によく使用されていたアルミで巻かれたグラスウールが入っています。

お客様は、壁を捲って断熱材を取り替えるほどの大工事を望まれることはなく、

しぶしぶ設置場所を窓際の断熱材に阻まれない場所に変更させていただいた所、

何とか接続することが出来ました。

 

配線工事が不要で、誰でも簡単に取り付けられる便利な商品、とばかり考えて

いましたが、まさか断熱材ひとつで有効距離が1/5以下になるとは思ってもいませんでした。

 

もしこれからご自身で取り付けようと考えておられる方が居られましたら、

購入・開封してしまっては返品も難しくなりますので、下調べをしっかりとされるか

電気屋さんへ相談をされることをお勧め致します。

私も良い経験になりました(;^_^A

昔の大原野を空から見ると。

皆様、こんばんは。

 

まだ5月の半ばというのに、連日夏日が続く今日この頃、如何お過ごしでしょうか。

今日は大原野を空から眺めたいと思います。

グーグルマップとは違い、昔の大原野です。

 

 

これは昭和44(1969)年に国土地理院が撮影した航空写真です。

赤丸の場所が大原野小学校。

青丸は右京の里です。まだ、男鹿町の北側は建物が建っていません。

黄丸は大蛇が池です。ニュータウンは全くもって形がわかりません。

これらの国土地理院のHPから手軽に見ることができます。

 

 

私たちは、このような大原野の古い写真をよく見ます。

というのも、市街化調整区域で建て替えができるかどうか、

昭和46年12月の市街化区域と市街化調整区域の線引き前に

家が建っていたかどうか、を調べる際に使います。

 

洛西ニュータウンが出来て、大きく地形が変わった場所もあれば、

大原野小学校周辺のように、現在も変わらない場所もあります。

 

この国土地理院のHPで航空写真をみていくと、大原野の変遷を

空から眺めることができます。

 

お時間がある時に、今住む町の変遷を辿るのも楽しいのでは。

 

                        株式会社小野建築設計

                                 川上 桂

墨つけについて

皆様こんばんは、工務の山口です。


墨付けとは、加工材に対して位置を記す事をさし、柱材や梁材といった構造材に対して印をつける事により情報共有や、加工の際に間違わないように出来ます。


丸太の場合ですと、柱脚と柱頭で柱の直径が変わる為、柱脚部と柱頭部で芯墨を出す必要があります。


上記写真の赤線が芯墨を出した状態になります。

柱脚部と柱頭部の墨に合わせて水糸等を張ることで丸太でも芯を出す事が出来ます。


芯が出せたら交錯する材料の寸法を芯に合わせて均等に半分になるように墨をつけます。

高さに関しましては、図面を元に算出します。


墨が付けられたら後は、目の細かなノコギリとノミでほぞ穴もしくは木ダボ(材料の寸法そのまま)に加工するだけです。


丸太やご自宅にある木材を使用してリフォームを検討されておりましたら、お気軽にお問い合わせください。