9413:着物の哀れな将来 | 温故痴人のブログ

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日本人の

心の故郷は和服・着物でしょう。

そう言えば、

山姥も嫁に来るときに

タンスに着物を詰めてやってきています。

 

冠婚葬祭用の留めそでや

私の着物まで・・・・

 

しかし、

着物を着る機会が少なく、

それこそタンスの肥やし状態でした。

 

我家で転機が来たのは、

今から25年ほど前のことでした。

 

家内から

「着付けを習いたい」と言われ、

それがきっかけでした。

 

「着付けをするのなら、教師の資格が取れるまで頑張れ」

励ましたのが始めでした。

 

 

それから、

着付け練習用の人形「ナナちゃん」

名前を付けた相棒と

着付けの練習に余念がありませんでした。

 

やがて、

講師としての資格試験に臨んで

一回の挑戦でどうにか合格。

 

それから20年は越えています。

 

性格的に練習は熱心です。

 

それこそ、

時間があると人形に向かいレッスン三昧です。

 

帯も擦り切れて何本取り換えたことか。

 

教室の先生が引退したときなど、

「教室を継いで欲しい」と要請されましたが、

責任ある立場は固辞させました。

 

しかし、代の代わった教室を

支える役割を今も務めています。

 

そんな我が家にも着物は沢山あります。

 

従妹から引き取ったもの、

叔母から譲られたもの・・・・・

 

我家であれば、

今のところどの着物も帯も活躍する場所はあります。

 

しかし、

嫁も娘も今では着ることもありません。

 

それこそタンスの肥やしです。

 

今、着物を

「お高く買います」というCMをよく見ます。

 

従妹が亡くなった時に売りに出そうとしたそうですが、

100万円もしたような着物が

「200円です」と言われ、辞めたそうです。

 

我が家に

やってきた着物は

その後フル活動しています。

 

今、着物の活躍の場所は少ない。

 

着つけないと

着方そのものを忘れてしまうらしい。

 

着付けをしているので、

仲間同士、出掛ける時にも着物姿で出ていきますが、

その時には

から見ても別人のようにおしとやかに変身します。

 

 

 

一般家庭の

哀れな着物たちは、

切り刻まれて普段着に変身したり、

壁掛けになって輸出されるとも聞く。

 

普段の給料からは簡単に購入できない高価な衣装です。

 

世に出るまで、

手間が掛かっているのです。

 

しかし、

日本の伝統文化はこの先どうなるのでしょうか?

 

我家の着物たちの未来を含めて・・・・・

 

 

 

 

2022.12.06  NO:9413