私の信頼している指導的立場にある人たちは、出るものは出てくるものだし、別に気にすることなく、背景にしっかりとそれは在るんだ、ということを言われています。
そういった方々は今でもご縁が続いていたり、信頼関係がありますが、その一方「私は悟りを達成した、瞑想に入れば想念など出てこない」ということを主張する人もいますが、そういった人たちとは縁が切れてしまったり、「こうは言っているけれども、何か違うな」ということで離れていきました。
確かにそういう人たちは、一度瞑想に入れば完全なノーマインドに至れるのかもしれませんが、そういうタイプの人たちはマウントを取ってきたり、私が師匠であなたは弟子の立場だ、私の言うことを聞きなさい、ということを露骨に言わなくても言動で見え見えだったり、中には露骨に言ってくる人もいましたが、そういう人たちはある意味瞑想に優れていますが、人としてどうなのか?まだまだ未熟なところがあるのではないか?という思いがあります。
これは私が勝手に思い込んでいるだけではなくて、ケンウィルバーというトランスパーソナル心理学の理論家としてまず表に出て、今では独自の理論、トランス パーソナル心理学というものにとらわれず、インテグラル理論 という心理学だけではなく、社会問題にも 取り組んでいて、トランスパーソナルという通常の意識を超えた領域を研究したりしている人がいます。
そのウィルバーがトランスパーソナルとひとことで言っても色々とあって、 個を超えたこと、個という いうものを超えた体験をしたというように見えても、実は単に退行してるだけであるとか、 確かにある種の達成をしていても人としても人として 未熟さを残している場合もあるとか、いろんなタイプが いて、聖者・賢者といっても 完全に超越して、なおかつ人としても成熟 しているタイプもあるし、解脱悟りという点においては優れて いても 人間性としてはまだ未熟な点があるとか 、様々タイプがいるということを述べています。
私が見るに瞑想中でも想念など湧いてこない、 no mind だというタイプの人は、どこかしら人間性に未熟な点があるように見受けられる人が多かったです 。
それはどっちが良い悪いということで はなくて、事実としてそうなのではないかと。
そういったタイプの方、そのような指導者に がついて結果を出すとか、 開放されるという方は当然 いらっしゃると思いますし、そういった方は、そのような人間性としてはまだ未熟な面があるにしても、瞑想であるとかスピリチュアリティで あるとか覚醒とか悟りだとかそういった面 においてはもう群を抜いているという タイプの方に、学んで いけば良いと思います。
私個人としては、単にスピリチュアリティで 非常に優れていても、人間性の部分でマウントを取ってきたりとか、感情をむき出しにしてきたりとか、あるいは対応においてこれはどうなな?ということもありました。
今信頼している方々はそういったことはなく、私に対して何か意見があるにしても上から目線で言うのではなく、自己優位性を保つとか、感情に任せて言うんじゃなくて 、冷静にきちんと私の至らぬところを指摘していただいているという、そういった方々にはやっぱり信頼を置けて今でも 関係性が続いています。
そんなことは関係ないと、とにかく瞑想やスピリチュアリティとして優れ 、完全な覚醒を達成し自分を導いてくれる方についていければいいんだ、という方はそういう人についていけばいいと思います。
私たちがこの現実世界において、この物質世界において生活していくその状態において、色々と 出てくるものもある、思考や感情も生じてはくるが、それにも関わらず私は在るということが本当に理解できたら、これは本当に素晴らしいことであるし、 その状態で生きるというだけでヘタにね no mind を目指して四苦八苦して、まだ色々と浮かんでくる、私はダメだと落ち込んだりしているよりもずっと素晴らしいと思います 。
究極次元を目指すということも素晴らしいんですけれども、 「何々にも関わらず私は在る」 これが完全に腑に落ちる、それに対して 確信を開けるその状態で日常生活に送れるようになったならば、本当にそれは素晴らしいことであるし、まず何よりも自分 自身にとって本当に素晴らしいことであり、他の方々にも良い影響を与えていくと思います。
「○○にも関わらず私は在る」それだとその人自身は安定していて、そういったことは周りも伝わっていきます。そのような話は色々ととありますが、それに関してはまた別の機会にお話しできるときがあればと思います。
色々と出てきているに関わらず私は在る、これをまずは目指していくのもいいんじゃないかなと思います。私も最初のうちはね一切何も出てこない状態を目指して、それを達成しようと躍起になってたんですが、あまりそこにとらわれすぎてもどうなのかな今は感じています。
完全に山に籠って刺激がないところでずーっと瞑想修行に没頭できれば達成できるかもしれないし、本当に天才的な修行者、探究者だったらこの世界にいながらも達成できるかもしれないですけれども、それはほんの一握りの天才でして 、多くの人にとってはそれを無理に目指すということはない、諦める必要もないですが、まずは何々にも関わらず私は在るということです。それを目指し達成できれば、探求者としても本当に素晴らしいことであろうと思います。
今回は○○にも関わらず私は在る、ということとそこから派生して覚醒者でも色んなタイプがあって、人間性としてまだちょっと足りないところもある場合もあるし、まだそこまで究極の達成はしてないけども、人間的な非常に優れている場合もあるという色々なパターンもあるということも少しお話しさせていただきました。
今回は動画の文字起こし、後半部分です。
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