瞑想をしていて、近頃ハッキリしてきたことがあります。
何か課題があるとして、私の場合は特にプライドですが、それを無理矢理消し去ろうとしても無理であり、優しく見守る方が弱まったり落ちていくということです。
これは以前から薄々感じていたことでしたが、より一層このことに確信を持ちました。
以前の私はプライドや承認欲求など、覚醒の妨げになると感じられるものは無理矢理消し去ろうとしてきましたが、それをすると一時的に良くても、後から猛烈なしっぺ返しがきて、余計悲惨なことになっていました。
有名な北風と太陽の話がありますが、北風と太陽が旅人の外套をどうやれば脱がせられるか話していて、北風はビュンビュン風を吹きまくりましたが、旅人は外套をしっかりと抑えつけて全く脱げない。
それに対して太陽は、気温をどんどん高めていき、次第に旅人は汗ばんでいき、すっかり暑くなった旅人は自ら外套を脱ぎます。
無理に強い力で脱がそうとしても強い抵抗に会い、穏やかに働きかけることで、旅人は自然に外套を脱ぎました。
これは内的なことにも当てはまります。
数年前は食欲や性欲などをコントロールしなければならないと思いこみ、強く抑制していましたが、そうすると後から猛烈な食欲が高じて食べまくったり、性的衝動が爆発しそうになるなど大変でした。
今では無理に抑えつけることなく、気づきを保つようにしていると、その方がずっと瞑想が進み、目覚めも促進します。
もちろんただ放置して自我の好き放題させるのではなく、冷静に観察し気づきをできるだけ保ちます。
色々と思考錯誤してきましたが、この在り方が今のところ一番良いようです。