TETSU T&M | グループ造形展「をんな造形展〜妖〜」 2024.06.01〜14

グループ造形展「をんな造形展〜妖〜」 2024.06.01〜14

会期:2024.06.01(土)〜14(金)
会場:東京千代田区・神保町 ネオ書房@ワンダー店

私は、T&Mという屋号でフィギュアを制作しておりますTETSUと申します。
この度は、大変光栄なことに『をんな造形展~妖~』に参加させていただくことになりました。
とても素晴らしい作家の方々とご一緒させていただく機会をいただいたことをとても嬉しく思っております。
 
僭越ではございますが、こちらのブログでは私の活動や自身の紹介をさせていただきます。
私共T&Mでは、主に日本的な物、裸婦等を題材にしたオリジナルフギュアを制作致しております。
T&Mホームページでは、作品の紹介や参加イベントのご案内、またレジン製組立キットの通信販売も致しております。
T&Mホームページ→http://t-m.art.coocan.jp/

 

 

 

 
ここで私が過去にこしらえた作品を幾つかご紹介させていただきます。
何ぶん成人向けの物が多いので自主規制して写真を載せたいと思いますので、その点ご容赦ください。
 
 
「昭和喜能會之故眞通 蛸と海女」1/6スケール

 

 
2008年の作品です。その後2015年に若干の改良を加えました。
葛飾北斎の「喜能會之故眞通より蛸と海女」をモデルに制作したものです。
完成の折には、葛飾北斎のお墓参りに行きました。
この作品には色々ご評価をいただき、私にとってもっとも思い出深い作品となりました。
 
 
『人力車』 1/4スケール

 

 

『横浜人形の家』横浜開港150周年記念 横浜開港・その時代展(2009年7月18日~9月6日)に向け制作しました。
こちらは、横浜開港150周年を記念した展示イベントが、横浜人形の家にて開催されるにあたり、明治初期の人力車を再現して作りました。
当時の人力車は、車輪もスポークも木製で、現在の人力車とは随分違う為、調査に苦労しました。
上野不忍池の畔にある下町風俗資料館で取材させていただきました。

 

『唐人お吉 』 1/6スケール  2012年作品(宝福寺様所蔵)

 

 
 
私の母が元気な頃でした。私の作業場の二階から「唐人お吉小唄 明烏篇」が聞こえてきました。
母は日本舞踊を教えていて二階に稽古場の舞台があり、よく音が響くのです。
何を作ろうかと考えていた時に漏れてくる曲を聞いて「あっ、これにしよう!」と思いついて作りました。
しかし、駕籠の寸法やら何やら全く分からず、駕籠の本を買ったり両国の江戸東京博物館へ行ったりしましたが、結局本家本元のお吉の菩提寺である伊豆下田の宝福寺へ行く事にしました。
宝福寺のご住職に事情を話したところ、大変快くご協力いただき、実際にお吉が乗ったとされる本物の駕籠の寸法まで測らせてくださいました。
私は、とても嬉しかったので、完成後お吉の命日にあたるお吉祭りに併せて、作品「唐人お吉」を宝福寺に寄贈させていただきました。
伊豆の下田の『宝福寺唐人お吉記念館』に常設展示されています。
 
 
長くなって恐縮ですが、ここから今回『をんな造形展~妖~』に展示させていただく作品を紹介させていただきます。
 
1/20スケール 浮世風呂
 

 

江戸時代の銭湯(湯屋)の情景作品。 
湯屋について解説すると、大変長くなってしまいますので少しだけ。
入り口を入ると畳敷きの脱衣場、その奥が洗い場です。洗い場の壁には広告が貼られていました。奥の鳥居が石榴口(ざくろぐち)3尺程の高さの入口を潜って浴槽に入ります。
こちらも資料が殆どないので、浮世絵や書物を頼りに作りました。
実はまだこれ完成ではないのです。
いずれは、建物全体を作りたいと思っています。
 
 
1/6スケール 羞恥心(2016年)

 

 

こちらは裸婦ですが、羞恥の心を表したものです。
状況は、ご覧になられた方のご想像にお任せしたいと思います。
 
 
1/6スケール 朝ぼらけ(2018年)

 

 

少し気怠いような朝。
きぬぎぬの別れ。
身づくろいを整える様子を思い浮かべて作りました。
 
 
1/6スケール 無情の夢(2020年)

 

 

初の緊縛作品
雪化粧の松
縛め
目の前の天狗の面にもどかしさを感じる状況を作りました。
天狗の面の裏は、和印です。

 

 

 
拙い作品ばかりでお恥ずかしい限りではありますが、このような機会に恵まれたことは、恐悦の至りです。
このグループ展のためにご尽力された作家の皆さんには、心より敬意と感謝申し上げます。
 
このグループ展が、少しでも多くの方にご覧いただければ幸いです。
 
『をんな造形展~妖~』をどうぞよろしくお願い致します。