トルコ名物といえば、トルコ絨毯は避けて通ることはできません。
イスタンブールでは、そこかしこに、絨毯ショップを見かけます。
この日は、アンティークものを扱うお店に入りました。
絨毯は毛足が長いですが、こちらは、キリムと呼ばれる平織りの織物。
玄関マットのようなイメージ。
どれもこれも、100年以上前につくられたという、アンティーク・キリム。
当然、化学薬品を使った染色はしておらず、草木、花といった天然の染料で色が出来ているんだそう。
こんなにも鮮やかな色が出ることに、そして、100年のときを超えてもなお、鮮やかさを保ち続けていることに驚きました。
遊牧民の生活用具として織られていた、キリム。
薄くて軽い生地は、移動の多い彼らの暮らしには欠かせないものだったようです。
トルコ絨毯の、緻密でゴージャスな感じとは違いますが、素朴で普段使いには向いていそう。
かつて、遊牧民の娘は、結婚が決まると、自分でキリムを織り、嫁入り道具として持参したんだそうです。
このアンティーク・キリムにも、100年以上前のトキメキが織り込まれている。
生地の優しい感触を確かめながら、ふとそんな思いに駆られました。