好玖
2年ぶりにリリースされたNicky 李玖哲(ニッキー・リー) の5枚目となるアルバム「好玖」。ここ2年の間にNickyはJJ林俊傑とともにDrama「原來我不帥」に出たり、映画「花木蘭(Mulan ムーラン)」に出たりと言った活動を行っていた。
さて、今回のアルバムだが、全9曲。タイアップ曲は3曲。1曲目はRichard Marxの「Right Here Waiting」のカバー曲「Right Here」。98年にMonicaがAlbum「The Boy is Mine」でもカバーしてる曲。カバー曲だからだろうが、この曲がNickyの声の良さを一番気づかされる曲に感じる。5曲目「稱謂」は1st Almum「影子」のような感覚。かと思えば、6曲目「No More Cryin'」では一転しJay SeanのようなUK R&B調のSound。(そういえば、昨年Coco李玟がJay Seanの曲をカバーしていましたね)で、最後の「Making Love Out of Nothing at All」は、Air Supplyのカバー曲で大ヒットした台湾映画『艋舺』にも使用されている。
正直、9曲。一瞬で終わってしまうようなコンパクトに感じるアルバムなのだが、9曲という曲数がそれだけアルバム1枚をじっくり聞きこめるアルバムなのだなとも感じさせる。
近年の台湾R&Bでは最高傑作かな。商業的な成績が悪く、R&Bでアルバムが出せる人が減った今、こういったアルバムが出る事だけでも嬉しく思う。だから、多少、R&Bの中でもPops寄りな出来の曲が収録されるのはご愛敬。
久々に買って満足する台湾R&Bだった