Yan-Zi孫燕姿(ステファニー・スン)/Stefanie | 音楽日記 & バンコク日記

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Stefanie (今日は初香港公演の日!!) Stefanie特別版 (特別盤)

 2005年の台湾レコード大賞、金曲奨の最優秀女性歌手を受賞したYan-Zi 孫燕姿(ステファニー・スン)。このアルバムは、昨年台湾で年間売上2位に輝いている。孫燕姿はシンガポール人で、台湾でデビューし、いまでは、台湾、シンガポール、香港、中国本土、マレーシアで彼女のアルバムはヒットしている。

 彼女の魅力は、一瞬堅く、内面の強さ、自信を感じさせる声だ。今流行のR&Bのような張り上げに向く声ではないし、鄧麗君(テレサ・テン)のようなやわらかく包み込む声でもない。この声調で歌う切ない曲は「都会の人のような、弱みを見せないよう頑張っている人の心情、心の中にある弱さ、葛藤」を表現すると抜きん出ている。

 孫燕姿はシンガポールで音楽学校在籍中に香港の大物スターSammy 鄭秀文の曲を探しに来たワーナーのスタッフに見出され2000年に「孫燕姿」というアルバムでデビュー。その後は00年にもう1枚、01年に1枚、02年に2枚、03年はオリジナルアルバム1枚と、ハイペースでアルバムをリリースし、売れていくが、アイドル的扱いを受けることへ不満を感じ、03年末にバラードベスト盤を出し、1年間休業している。このアルバムは、その後の復帰第1弾となる。03年末も出演料が日本円3850万円というカウントダウン公演の誘いがきたにもかかわらず「今年の年末は絶対家族とすごす」と絶対首を縦に振らなかったという。この意思の強さも彼女の魅力の一つだ。他の女性シンガーと異なり、脱いだりする事も無く、ビジュアルでなく、あくまで音楽で勝負する。音楽業界で使われる事なく、やってやろう的なトコが実に好きである。

 このアルバムは昨年9月に全中華圏で大きな期待の中リリースされた。Stefanieという名前は孫燕姿の英語名だ。自身の名前を付けるほどの自信作であり、1曲目の「奔」という強さ、自信を全面に出したアップテンポのヒット曲で始まる。「自分は自分で決めた道をただひたすら走る」と歌いはじまるが、しかし、2曲目「我的愛」では一転し、恋愛に悩む心の中を歌うスローな曲になっている。この曲はこのアルバムからの先行曲であり、アジア各国で特大なヒット曲となっている。元気に自信あふれた曲もヒットすれば、正反対に自身の心情、悩みを歌った曲もヒットする。強さと弱さをあわせもつ。しかし、ポップスという言葉でまとまる。これが彼女のアルバムである。このアルバムにはそのほかにも「慢慢走」、「同類」というヒット曲が収録された他、映画「世界の中心で愛をさけぶ」の台湾地区の主題歌「我也很想他」、YAMAHA VINOのCMソング「Let’s VINO」も収録されている。

 今年5月に台湾金曲奨を受賞し、翌日MTV Video Music Award Japanの為に来日したYan-Zi。韓国から出演したピ(Rain)と会って感動し、ゴリエを見つけて笑いが止まらず、叶美香さんをみて「彼女の胸、メロンみたいね」と言ったYan-Zi。このサバサバ系キャラクター実に好きである。

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