雙棲動物
Tanya蔡健雅(タニア・チュア)は、シンガポールの天才。アジアの歌姫 王菲(フェイ・ウォン)を始めさまざまな歌手に曲を提供しているシンガーソングライターだ。90年代後半からさまざまな演奏活動をし、97年にアルバムデビューし、このアルバム「雙棲動物」は今年出た通算8枚目。
彼女の特徴は、曇りがかった歌声と、その歌声を生かしたメロディー。華やかでポップな曲は少ないが、ついつい聴き入ってしまう歌声と音楽との調和が魅力だ。4曲目の「優先権」のようなPOPSでもタニアらしさがある。自分を良く知っているからこういう仕上がりになるのだと思う。最終曲「原點」では同郷のスターのYan-Zi 孫燕姿(ステファニー・スン)と共演している。二人とも曇りがかった声だが、こう聞き比べるとどちらが歌っているかが明確でおもしろい。
オープンカフェで忙しく歩く人を見ながらゆっくり聞きたい都会的な落ち着きがある。1曲1曲でなく、1枚のアルバムに身を預けたくなる。そんなアルバム。