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おはようございます。
個別指導塾 Onlyです。




今回のテーマは部活に一生懸命で勉強をあまりしていなかったお子さんのサクセスストーリーです。

 

生徒さん部活に力を入れて、勉強をあまり頑張らない涼平くん(仮名)が、どのように成績が上がり、変化していくのか。Onlyとしての接し方をご紹介します。

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定期テストが終わり、各教科の解答用紙が続々と返されているある日。
定期テストの問題と解答用紙を片手に、お母さんと生徒が教室に入ってきました。

お母さんは鬼気迫る表情、生徒はとても嫌そうに、しぶしぶついてきているといった様子が印象的でした。


「うちの子、部活ばっかり一生懸命で、全く勉強しないんです」

お母さんの第一声。そこに、これまでの不満、危機感、そして奥底に眠る生徒への期待を凝縮しているような印象を受けました。

反面、生徒はずっとうつむいていました。
「もういいやん」と言いたげな様子でした。



●涼平くんとの対話
私は涼平くんに生徒に積極的に質問や会話をしました。
彼は部活の話になると楽しそうに話してくれます。しかし、勉強の話になると一転、表情が暗くなり、黙り込むか特定のワードを言い続けるのです。

それは、「無理」・「分からない」というキーワードです。

私は、涼平くんは勉強ができないのではなく「勉強は嫌なもの」「勉強は分からないもの」
こういったものとして、根深く位置づけていることに気づきました。

私は勉強の話題を止めました。部活や、生徒の学校での様子、土日何をしているか。
こういった話では、涼平くんは明るく話してくれます。
その話から、涼平くんの様々な価値観、志向性、集団での立ち位置が見えてきました。

「任せられたポジションは全うしなければいけない」「やるからには勝ちたい」「皆で1つのものに向かって頑張りたい」「集団ではムードメーカーで、皆のコミュニケーションの潤滑油になっている」などです。初回面談なので話せる内容、見えるものはもちろん限られます。

そして、会話の中から「勉強を頑張ろうという気持ちはある。でも、なぜ勉強すれば良いのか分からない。しかも勉強は難しいものだし、何からやれば良いか分からない」という涼平くんの核心が見えてきました。

そう、これだけ部活を頑張っている彼は本来は勉強も頑張れる生徒なのです。
それを、「勉強への偏見」が止めていたのです。



●未来と今をつなげる
中学3年生の彼は、高校に行きたいという気持ちは明確に持っていました。
反面、「野球ができればどこでも良い」と思っていました。
私は、具体的に「どういった場所で野球がしたいか?」を質問しました。
学校の設備、どれくらいの強さの高校が良いのか、学校から家までの距離は、自由な校風か厳しい校風か、公立か私立か。。。

涼平くんは「これまで考えたことなかった」という様子ながらも、自分が通う高校選びに、真剣に思考してくれました。

また、将来どういったことに興味があるのかも話していきました。
「皆で何かを作り上げたい」「自分は主役でなくて良いから、サポート役をしたい」「直接人と関わることがしたい」など、質問を掘り下げることでこれまで涼平くん自身も考えてこなかった「本音」が少しずつ見えてきました。

その様子に、涼平くんもお母さんも「あ、こういったことに興味があるんだ」と驚きの表情をしていました。

同時に、将来そういったことをするため、自分の行きたい高校にいくために「勉強」がどのように関係するかも思考しました。
そうすると、勉強から学べる思考・スキルが将来やりたいことに繋がること。
自分の行きたい高校の選択肢が、勉強を頑張れば増えることが見えてきました。
初めて、涼平くんは勉強をやる意味を見出したようでした。


それでも、勉強が難しい・分からないという意識はそう簡単に払拭できるものではありません。

ここから、涼平くんと向かい続け、涼平くん自身が勉強をやる意味、勉強は難しくないと思うこと。
本人がそう思うための闘いが始まりました。



●向き合う
入塾した彼に、担当講師は毎週毎週さりげない会話の中から、涼平くんの価値観や志向性に触れました。

「部活そんな大変なんや。それやのに、何でまだ部活続けているの?」
「そっか、皆で1つのことに向かって頑張るから楽しいんや」

「確かにA高校は部活強いけど、何でもっと部活強いB高校じゃないの?」
「そっか、A高校は自由で自主性を重んじる学校やから、がんじがらめな規則やマニュアルを嫌う涼平くんにとってはA高校の方が合いそうやね。」

何気ない会話の中から、掘り下げます。
こういった対話は「継続性」が重要です。1-2ヶ月放置すると、涼平くん自身も深く考えなくなるため、また1からやり直しです。

「少しずつ、涼平くんも自分を観察することに慣れてきた。今週来週で一気に掘り下げよう」
教室長は涼平くんに声をかけ、時間を取り対話しました。
また、担当講師も授業以外の時間で、彼に声をかけ、向き合い続けました。

そういった地道な対話を繰り返した3ヶ月後、「皆で1つの目標に向かって頑張る」・「厳しいというより皆で一緒に作り上げる雰囲気」・「とにかく1つのことを徹底して高める仕事」・「できれば海外で活躍したい」様々な価値観や志向性が見えてきました。
本人も、「自分はそういった価値観や志向性があるんだ」と驚きながら自己認識を深めていきました。

同時に、様々な職業の第一線で働いている方を呼んでのワークショップでは、いくつもの職業に振れました。
毎回のワークの中で、自分自身が「この職業のどういったところに興味を持ったか?」「どういったところが自分には合わないと思ったか?」
自己認識した価値観や志向性が、どういった職業と整合性が高いのか。
また、各職業の内容を聞いて、どう感じたか。

少しずつ、少しずつですが自分がどういったものを楽しい、やりがいがある、興味がない、やりたくないと感じるか。
生徒カルテに、本人の価値観や志向性を記録し続けました。




●勉強への苦手意識を払拭

同時に、授業では勉強への苦手意識を払拭しようと向き合いました。

ですが、簡単に苦手意識を払拭することはできません。
また、涼平くんの苦手意識は相当根深く、ちょっと難しそうな文章題や英語の長文を見ただけで「無理」「分からない」を連発して解こうともしません。

授業では、まずは本人が「これなら解けそう」と思う簡単な問題から取り組みました。

そして徐々に
簡単な問題を取り組む中で、少しずつ、分量は同じだけど実は難しい問題。
簡単な問題の解き方を少し応用しただけの、一見難しい問題など。

本人が解答する中で、少しでも思考や解答プロセスが合っていれば「合っている」ことを本人に認識させました。


少しずつ、「無理」「分からない」という頻度は減ってきたものの、それでも1週間経てば苦手意識は戻っていることが大半でした。

そのため、涼平くんと勉強に向き合う時間を増やしました。
本人とも人間関係もできてきたので、塾に来ることも嫌がりません。
また、高校に行く意味や将来やりたいことが漠然と見えてきた涼平くんにとって、勉強は少しずつ「意味のあるもの」と捉えるようになってきたのです。

こうなると、後は早いです。
これまでならすぐに「無理」「分からない」と投げ出していた問題も、「勉強をやる意味」が見えてきた涼平くんは少しずつ解こうとします。

それでも、「やっぱり分からない!」となりますが、本人の思考や正解へのプロセスが合っていればすかさず「プロセスは合っている」ことを伝えます。

そうして少しずつ、少しずつ「自分は正解の階段を昇っている」「全く分かっていないわけではないんだ」と認識させることで、難しい問題にも試行錯誤するようになったのです。




●彼を通して見えたもの

涼平くんが入塾してから4ヶ月、将来やりたいことが漠然と見えてきて、そのために高校がなぜ必要か見えてきた涼平くん。だからこそ、なぜ勉強が必要か、勉強からどういったものが身に付くか見えてきた涼平くん。

勉強をやる意味が少しずつ分かってきた涼平くんからは、「分からない」「無理」という言葉を使うことはほとんどありません。(月に一度くらいまだ使うことはありますが。)


以前ならすぐに「無理」と言っていたような文章題も、図に直したり違う解法を試してみたりと解けるまで粘るようになりました。そして、いくつものこれまで解けなかった問題が解けるようになりました。

そう、涼平くんは「勉強が分からない」のではなく、「勉強が難しいと思い込んで解こうとしない」ことが大きかったのです。

そうすることで、定期テストの点数は英語も数学も20点以上上がったものの、まだまだ道半ば。



涼平くんがどういった価値観・志向性でどういった未来や職業を選ぶのか。
彼の真の目標への模索は、これからも続くのです。

そして、短期的には点数アップのための勉強は効果的なものの、長期的に見ると「生徒自身が勉強する意味を深く納得した状態」を作り出す方が、点数アップでもその後の人生においても結果に繋がる。
涼平くんのお話は、そんなことを物語っていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全ては君の未来のために

 

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