■勉強をコツコツと頑張っているのに成績が上がらないことは、よくあることです | 『Only~新しいカタチの個別指導塾~雲雀丘花屋敷』のブログ

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おはようございます。
個別指導塾 Onlyです。




今回は真面目な女の子に多い、コツコツ勉強をしているのに成績が上がらない生徒がどのように成績が上がったのか。個別指導塾教室長として、培った接し方をご紹介します。


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「うちの子、コツコツ勉強してるんですが、その割に成績がなかなか上がらないんですよ」

お母さんは困惑した表情でこのように相談され、生徒を見ると真面目そうに「分からない」という表情をしていました。


私は生徒に積極的に質問や会話をしました。テスト1週間前まで、そしてそれ以降の勉強方法などの質問はもちろん、どういった部活をしているか、何に興味があり、どういったことを将来したいと思っているか。自分はどういった性格で、どんな行動して、何が好きか嫌いか。


真面目なAさんは、1つ1つきちんと、「質問にはちゃんと答えなければいけない」といった様子で応えてくれました。

そして、その質問や会話の中から、いくつかの気になるポイントが見えてきました。






●背景を読み取る思考法の不足

「テスト1週間前はどんな勉強をしてるのかな?」

「苦手な数学の勉強を頑張っています」

「偉いね、苦手な科目を頑張ってるんだ。どう頑張っているのかな?」

「たくさん問題を解いています!」

こちらの質問全般に瞬発的に答えてくれている感があります。



例えば、こういった答え方をする生徒がいます。

「テスト1週間前はどんな勉強をしてるかな?」

「苦手な数学・理科に一番力を入れてます。好きな英語や国語はテスト1週間前以外でも勉強をしているので、確認程度の単語や文法の確認くらいにして、後は数学や理科を勉強している息抜きとして社会の勉強をしています」


「苦手な数学や理科の勉強に力を入れてるんですね。数学はどのように勉強をしてますか?」

「数学は基礎が一番大切だと思うので、まずは公式と計算問題を確実に解けるまで対策します。その上で、今回の単元の一次関数ではグラフと座標の間の面積の求め方が苦手なため、そういった類題の対策に力を入れています。」


この答え方の違いは、『質問の意図を理解しようとしているか、全体を説明した上での部分の説明、という展開ができているか』の違いがあります。


話をしていく中で、真面目なAさんは、目の前の先生に時間を取らせては申し訳ないという意識で即答しているということが見えてきました。
質問に対して1週間前の勉強方法を特に思考せず、イメージした時に数学の勉強をしてる場面が思い出されたために、それをそのまま即答しているようでした。







●解答用紙から見える性格

面談を終えて、改めてこれまでのAさんの問題用紙や解答用紙を1つ1つ分析しました。
その結果、国語では「11文字で抜出しなさい」や「マーク式の問題」は正答率は高いものの、「傍線部①を筆者の意見を踏まえて分かりやすく説明しなさい」のような、特徴を要する問題では「何を書いて良いか全く分からない」という完全なお手上げ状態でした。

小説の読解でも、「視線を落とした」という登場人物の心情を完全に見落としていたり、説明文でも筆者の主張の段落構成の順番が、なぜこのような順番になっているか「背景」を見る視点が欠けていました。

これに私は強い危機感を覚えました。
というのも、このままではAさんは『人から言われたことは瞬発的にこなすことはできても、言われたことの意図を理解して、プラスアルファの成果を作り出すこと』ができない人間、つまり、自分で物事を考えることができず、人に言われたことのみを忠実に行うロボット人間になるのでは、と思えたからでした。







●『全体』→『部分』思考の不足

また、その後の体験授業を重ねる中で、『全体を見た上での部分』という視点が欠けていることも見えてきました。数学で特にその傾向は顕著に見られ、Aさんは一次関数のグラフの傾きや、切片のような公式を覚えて当てはめる、という問題は満点を取れています。

ですが、少しひねって、2つの直線とx座標の交点で結ぶ面積の求めたり、1次関数のグラフが持つ性質の背景を知り、各交点でできた図形を求めたり、といった全体から部分を読み取る視点の問題は根こそぎ不正解でした。







●解法の性質や手順の『暗記』

数学の問題用紙と解答用紙を見た際に、何度か自分が解いた問題は全て正解しているものの、少し条件やアプローチが違うだけの類似・応用問題は全て不正解でした。
その証拠に本人が解いたことのない問題は途中式や図などが全く書けておらず、白紙の状態でした。

このことは、数学の問題解法を『暗記』している子に多いです。
問題には正解していても、解き方の手順を説明できなかったり、少し条件やアプローチを変えたほぼ同じ問題を『完全に初見の問題』として認識してしまい「分からない」となってしまいます。

「なぜこの問題でこの公式を持ってきたのかな?」
「さっきやった問題と、この問題の共通点ってどこだと思うかな?」
という質問に答えることができるでしょうか。

短期的に見た場合、兵庫県公立高校入試問題の数学は、全く初見の問題の問題文から、背景や特徴を踏まえて複雑な条件や手順を『読み取り』、自分の知っている公式や解法手順を用いて試行錯誤しながら解くものが多いです。
私は、Aさんのこのような状態に危機感を覚えました。

さらに長期的に見た場合、このままでは社会に出た際に、完全な『指示待ち人間』になる危険性があります。言われたことはきちんとしますが、言われるまで何もしない。何も考えられない。
実際の社会では『自分で考え、行動できる人間』が強く求められています。
なぜなら、マニュアル通りに行うような仕事は、機械や外国人労働者が行うため不必要だからです。そうならないためにも、勉強に限らず『自ら思考する習慣』は大切ですが、現段階のAさんには欠けていると感じました。


思考せずに即答してしまうのは、性質や背景を思考して理解する習慣がないから
解法を暗記してしまうのは、全体の中から部分を掴み思考する習慣がないから

不正解の共通点として、この2点が見えてきました。
そして根本解決となる勉強や対策が行われていませんでした。


そして、Aさんとの会話の中で、この行動の原点には
『言われたことはきちんとこなさないといけない』
『サボらずに頑張らないといけない、止まってはいけない』
『他人に迷惑をかけてはいけない、期待には応えなければいけない』
という価値観があるように見えました。
実際に、家でもお母さんやお父さんから頼まれたことは全てきちんとこなしていて、迷惑をかけたことや反抗期的な時期もなかったとお母さんは教えてくれました。





●生徒を断定することの危険性

もちろん、これで「Aさんはこうなので~」と断定することは危険です。
確かに、これらの不正解の共通点はAさんとの会話の中で見出されたものですが、人間はそれほど単純ではありません。他の問題や解答用紙を多く見たり、生徒と深く話せば違う共通点が浮かび上がるかもしれません。

これからの本人との会話や勉強を通しての様子・他の問題や解答用紙を観ることでの蓄積は続けていかなければいけませんし、現状分かりうる全ての情報を備えた後、試行錯誤を繰り返すことが重要になります。


そのため、Onlyは『これが根本解決になる可能性が最も高い』と念頭に置きながら、断定することなくAさんと日々向き合い、伴走する中でAさんの成績の伸びを止めている原因や、より向上する要因を探していくことが重要なのです。


現在個別指導塾に通われているお母様からすると「ここまで本当にしてくれるの」と驚かれたことと思います。
実際、現在の個別指導塾では『生徒の苦手な科目を個別対応的に指導』をしている塾はほとんどなものの、『各科目の体系的・横断的な学習方法』を説明できる塾はかなり珍しい存在です。
その上で、
『入試から逆算した最短距離の描き方、並びにその生徒に応じた最短距離を描く』
『その生徒の特徴をじっくり観察して、生徒に未来から逆算した指導をする』
ことを行っている塾は、長年教育業界に身を置いている私でも、見たことも聞いたこともありません。


また、もしそういったことができるポテンシャルのある塾だとしても、大手になればなるほど、生徒数・売上の目標数値が厳しく、生徒1人1人にかけられる時間が必然的に減ります。
だからこそ、やりたくてもできない、ということが往々にしてあるのです。



当塾では上記のような予想を元にして、単純な計算問題・知識問題は全て宿題としました。
授業では、『公式や性質の根本・全体の中での問題の位置づけ』・『各問題の共通点と違い』を説明させ、その説明に「あれ、じゃあこの条件はさっきと同じものになるのかな」や「そうすると△△のような結果になって、その前の問題とこういった矛盾が出ると思うけど、それはどう解決できるかな?」といった、とにかく考えさせて、自分の言葉で説明させる授業を心掛けました。

その後の授業でも少しずつ自分で考えて、自分の言葉で説明しようと頑張ってくれていたのですが、今まで使ってこなかった筋肉を使っているのでしどろもどろしながらであったり、授業後は本当にぐったりしていました。

それでも、Aさんの良いところは「私は何としても、自分で思考して説明できるようになろう」という決意の強さでした。しんどいはずです、暗記に頼りたくなるはずです。それでも、Aさんはこれまでの自分のやり方と決別して、ぎこちなくても、しんどくても思考して自分の言葉で話そうとしてくれたのです。そんなAさんの姿を受け止め、「真摯に向き合い続けることは強いことだ」と伝え、毎週Aさんの様子や変化を見てきました。


その結果、徐々にAさんは自ら思考して説明できるようになっていきました。

2ヶ月、3ヶ月と経つにつれて自分から「あ、この問題って前に解いた○○の問題の長さと体積が違うだけやわ」「一次関数が比例的に上がる性質を利用した、特定の点と点でのグラフの変化を求めさせる問題やわ」と発言できるようになりました。


もともと真面目なAさん。
単純暗記の問題だけでなく、思考を要する問題が解けるようになり、特に数学と理科、そして国語の成績が20-30点も上昇しました。





今回のケースはあくまでAさんと深く向き合い、一緒に考えていく中で作り上げた解決法です。
生徒は1人1人抱えている悩み・強み弱みや性格が違うため、ほかの誰にも当てはまりません。


だからこそ、生徒1人1人と向き合い、課題を把握し、課題解決を模索する、こういった本当の個別指導が重要です。そして、これまで使ってこなかった筋肉を使う負荷は想像以上に大変なもののため、時に励まし、時に叱咤する伴走者が重要です。


我々Onlyはこのように生徒と向き合い、伴走します。



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全ては君の未来のために

 

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