掲載を始めた「逆走の夏」ですが、あらすじはBIGLOBEに掲載したものと同じです。主人公はガールフレンドが中絶手術の失敗で死んだショックで秋田駅西側の一方通行道路を夜中にバイクで逆走するのです。

それで、物語時間は近過去にするかどうか迷いました。ぼくは現在の10代の人のこととかが分かりませんので。

ですが、現在に近い物語時間にすることにしました。

果たして、最終回まで書ききれるでしょうか?

卒業証書をもらいに行った学校で、学校は親に予備校の紹介をしていた。

ぼくは予備校に行く手続きを断りきった。

 

「これでしょ。スマホが欲しいんでしょ。買いにいきましょ」と、ある日に母が新聞のちらしをもって言ってきた。ぼくは実際、買ってもらえるということであれば、欲しかった。家にお金があるのかは心配だったが。いまの家はぼくが小学生のときに35年ローンで建てた家だった。父の左官業という仕事は冬には仕事ができない。雪かきの仕事をする場合もあるらしいが、家のローンの支払いは大変なはずだった。

3G回線が使えなくなるということで、両親は新しい携帯かスマホを買わなければならなかった。その買い替えのためのついでに、ぼくにスマホを買ってくれることにしたらしい。

中学生と小学生の弟はスマホが欲しいとは言わなかった。それで両親と3人で携帯ショップへ向かった。

両親にしてみれば、スマホは通話さえ出来ればよかった。ぼくもスマホでどんなことが出来るのか、よく知らなかった。知っていれば、ぼくはギガの契約をギガ放題にしてくれるように頼んでいたと思う。

携帯ショップで両親はその日から、新しいスマホを使えるようになりギガは3ギガの契約をして家族割なるもので3人の契約をした。

 

ぼくのストレス障害はよくなってきたが、まだ大変だった。夜に普通に午後9時頃に寝る。朝起きる。としても、午後の3時頃にならないと元気が出ない。なにもする気力が起こらない。だが、夜寝られないというわけでもなかった。

ぼくは、食事後に食器洗いをするようになった。引きこもりのままでいいはずがなかった。なにかアクションをしなければならなかった。だがまず、ぼくの課題は生活することだった。

3日間、飲みも食いもせずにベッドで過ごした。トイレにも行かなかった。

弟が二人いた。ぼくをかまっている暇もなかったのだろう。弟で忙しい親はぼくを放置した。

だが、さすがにまずいと思ったのかもしれない。

ただ、寝ているだけの日々を過ごした3日後、母は食事を運んできた。それで食べた。

親は計画をたてて、その通りにするということができない人だった。ぼくもそうだった。計画なんて考えなかった。

父は左官職人。母は保険会社に勤めていた。2人の弟とは2歳と5歳の年が離れていた。

弟が産まれるのは計画した。ぼくはわかがわからず、産まれた。ぼくはいらなかった。

 

学校へ行かなくなったぼくに父は言った。具合が悪いのなら、寝ていないといけない。その通り、寝て過ごした。風呂にも入らなかった。だが、食事は母が夕食を部屋へ運んできた。

 

二人の親も二人の弟もぼくが邪魔だった。だから、ぼくは邪魔にならないようにした。部屋に引きこもった。

医者に診せられたなら、ストレス障害と診察されたと思う。学校が害悪にしかならない人もいる。それは被害者が悪いことになる。そう、なっている。

学校へ行かなくとも卒業式の日はやってくる。日にちがたって、ぼくのストレス障害はよくなっていた。学校へ行くことがないとなると、朝は普通に起きれるようになった。風呂にも入るようになった。

中学の卒業式が終わって二日後、両親と3人で学校へ卒業証書を受け取りに行った。