コンピューターを最高指揮官とした災害派遣専門部隊は作業服、階級章、部隊章のデザインさえ決まっていなかった。
いろいろなものをデザインをするのは、コンピューターは得意だ。そうやって出来たものを他のコンピューターが商標権に違反してないか差別的表現になっていないかといったことを審査する。そうやって決まった候補作を水沢隊長が2、3作選ぶ。そして最後にコンピューターが決定する。
そういった仕事はまだ水沢隊長のコンピューターには届いていなかった。水沢隊長は届いたら部下にも手伝ってもらおうと考えた。
俺の仕事はまず、部下になる候補者の顔と名前を覚えることだな。
エリートというのは本来、選民という意味で優秀という意味ではない。コンピューターはどういう基準で隊員を選んだのか? 全員の身上書を印刷して見比べてみよう。
配備されているガンダムより2つほど多い数の身上書が印刷される。
みんな今年高校を卒業した新隊員。ほとんどの隊員が学校を長期欠席したという注釈があるな。いや、全員だ。今日来た村山は生年月日を間違えていないか? よく学歴を見ると、中学を卒業してから高校にに入学するのに1年空いている。高校浪人したわけか。その村山は何をしている? コンピューターで自衛隊法を勉強しているのか。
不登校といえば、ひきこもり。俺はあまり外出をしなかった。それで俺はコンピューターに選ばれたのか。