こんにちは!
東京のじゅんじゅんです~
7日が私のお当番ですが、日を跨いでしまいました。
ゴメンナサイ
7月7日といえば、七夕でしたね。
東京は雲の合間から星が少し見えました。
天の川はどうだったのでしょうか・・・
今夜は家でこちらの絵本を読みました。
『ひ・み・つ』
たばたせいいち/作
童心社 2004年5月
しんばあちゃんはたなばたさまの日に80歳になります。ゆうきはしんばあちゃんに「いちばんほしいもの」をプレゼントしたくてお手紙を書きました。ところが、おばあちゃんのほしいものはひ・み・つ。でも、ゆうきにだけ教えてくれました。それは、おじいちゃんと40年ぶりに会ってダンスをすることです。ゆうきはしんばあちゃんが作ってくれた魔法使いの帽子をかぶって、おみやのもりに向かいますが・・・
さて、もうひとつ
7月7日は、タツノオトシゴの日でもあります!
これは三重県の水族館、伊勢シーパラダイスが作ったもので、
去年の11月に日本記念日協会に認められたそうです。
理由は、タツノオトシゴが並んで泳ぐ姿が、2つの7に似てるから
タツノオトシゴの名前は、
空想上の生き物である竜に似ていることから付いたと言われていて、英語ではseahorseと言います。海の馬ですね。
世界では約50種類、日本で約10種類確認されており、大きさは体長2センチから30センチほどまで、種類によってさまざまだそうです。
そして、大きな特徴は、オスが子どもを産むこと!
オスは「育児嚢」という袋のようなものを持っていて、メスはそこに卵を産み、オスが卵を守って育て、子どもを産みます。
このことを、私はこちらの絵本で知りました。
『うまれてくるよ 海のなか』
高久至/写真 かんちくたかこ/文
アリス館 2022年6月
卵を守るお父さん・お母さん。お世話をしたり隠したり、命がけで守ります。ページをめくるたびにその一生懸命な姿に「がんばれ!」って声に出して応援したくなります!タツノオトシゴの赤ちゃんのページもあります。お父さんのお腹から生まれた瞬間、見つめ合う父子の写真に胸がキュンとします。お腹から出たらもうお腹には戻らない、海の中を旅に出るのです・・・
そして、子育てに奮闘するお父さんのお話もあります!
『とうさんはタツノオトシゴ』
エリック・カール/作 佐野洋子/訳
偕成社 2006年9月
タツノオトシゴ以外にもトゲウオなど、子育て中のお父さん魚たちの奮闘する姿が素敵です。エリック・カールさんならではのレインボーカラーのグラデーションが美しく、フィルムを施した仕掛けが楽しいです。
そして、少し角度を変えてこちらの絵本。
勤務先の小学校にもあることに最近気づいて、
数字が大好きなあの子やあの子の顔を思い出す。
次の授業で読み聞かせしようと考えてた1冊。
なんとこちらにもタツノオトシゴがいました!
『ライフタイム』
いきものたちの一生と数字
ローラ・M・シェーファー/文
クリストファー・サイラス・ニール/絵
福岡伸一/訳 ポプラ社 2015年6月
生き物の一生をていねいに調べて分かったことを数字のいろいろ科学絵本です。一生の間に、トナカイの角は10回生え変わる、ガラガラヘビは音を鳴らすふしを40個しっぽに作る、アゲハチョウは900本の花から蜜を吸うなど。
そして、タツノオトシゴは、一生の間に、1000匹の赤ん坊をお腹の中で育てます。1回に3〜4週間も育てて、赤ちゃんはお父さんの体から海に出て行きます。タツノオトシゴの寿命は1〜2年。タツノオトシゴに限らず、子孫を残すために懸命に生きる動物たちの姿を想像して心打たれます。
訳者の福岡伸一さんのあとがきが心に残りました。
「一生のあいだに、きみは何をどれくらいすることになるかな。それはほかのいきものにどんな影響をあたえるかな」
今、自分ができることをひとつずつ丁寧に
目の前のことに向き合って生きていこう!
いきものたちの一生と数字を知って、そんな風に改めて決意をしました。タツノオトシゴから、こんなに深い境地に至るなんて、絵本って本当に奥が深くて興味が尽きない・・・
このブログを読んでくださった方が、一人でも笑顔になりますように。七夕の夜に願いを込めて。
では、また来月〜