こんにちは!
東京のじゅんじゅんです~
いよいよ4月、新年度スタートです
私が勤務する小学校では、明日は始業式と入学式です。
期待と不安を胸に、もしかしたらドキドキしてなかなか寝付けない子もいるのではないでしょうか?
司書として、教師ではない身近な大人として、図書館がほっと一息つけるような安心な場所であるように、今年度もそっと見守りながら、子ども達にとって、心の友となるような本を手渡していきたいと思います
最初の授業で読む予定の本はこちら!
『がっこうだってどきどきしてる』
アダム・レックス/文
クリスチャン・ロビンソン/絵
なかがわちひろ/訳
WAVE出版 2017年2月
はじめてのクラス、はじめての友達、はじめての先生、みんなで習う勉強、みんなで食べる給食、わくわくするけどドキドキで不安もいっぱい・・・「学校いやだな」「行きたくないな、って気持ちになったことありませんか?でも、実は、学校もとっても不安でドキドキしているとしたら?!
何度も読んでいる絵本なのに、今回はそばかすのある女の子を追ってページをめくりました。「学校嫌だー」って泣きながらお母さんに抱っこされて登校。教室では名前を順番に言うときでも、やや下向きで口を一直線に結んでいる。ところが、給食の場面でhくすくす笑い顔。先生にお絵描きを褒められて得意気な満面の笑み。それらをじっと見守っていた学校ですが、3時になって子ども達が帰るとその表情は柔らかで穏やかで満たされているように見えました。
先月末に社内研修で読み聞かせのデモンストレーションというお役目をいただいたのですが、新年度に児童にぜひ読んでほしいなと思って、選んだ絵本がこちらでした。研修中はかなり固い雰囲気で、大ベテラン司書が多数いたこともあり、かなり緊張しました。でも、読み終えたあと周りを見まわしたら、ホクホクとしてステキな笑顔と場が和んで緩やかで温かな空気感に包まれていました。絵本って人の心をほぐす万能薬だなとつくづく思います。
また、読み聞かせの前には、講義のお時間も少しいただきました。小樽の絵本児童文学センターや、ミッキー絵本探求ゼミ、オンライン絵本会(デジタル時代の絵本研究会、にじのひろば)など、ここ数年に私なりに蓄積してきた学びを、ぎゅぎゅっと凝縮してお話しました。
特に熱く語ったのは、2つ。
「耳からの読書」
文字を読める子に読み聞かせをするのはなぜか
それがいかに大事なのか
絵本の絵の持つ力、など
もうひとつは、
「ボランティアとの読み聞かせの違い」
「図書の授業」の中で読み聞かせをすることの意義
「選書」がいかに大切か
長く読まれ語り継がれてきた良書を手渡すことと、
児童の関心ある本をバランスよく盛り込むこと
限られた勤務時間で山のように業務はあり、
学校司書の実態は学校内では全部は理解されていないだろうなという実感があります。中には心折れて退職してしまう方もいるそうです。
今回お話させていただいたことで、
司書や図書館スタッフの仕事は、
「子ども達の心を育てる、種を蒔く」
ものであり、実は非常に尊い仕事なのです。
私の拙い話から、ほんの少しでもそれが伝わればいいなという思いを込めました。
では、また来月お会いしましょう