こんにちは群馬のおこちゃんです。今日は「雨水」。雨水は二十四節気の一つ、空から降るものは雪から雨に変わり、雪や氷は溶けてはじめて、寒いながらも徐々に春へと変わっていく時期だそうです。また、この日は、お雛様を飾ると良い日で、雨水にお雛様を飾ると良縁に恵まれるそうです。
と、言うことで慌ててお雛様飾りました。私も良縁に恵まれるかしら娘が中学生だった頃、「お雛様かざった?」と母に聞かれ、そんな暇ないと言った私に、「玄関くらい季節を感じられるようにしなさいよ」と母が買ってくれたお雛様、これすらここ何年か飾ることを忘れていました。小学生の頃、3月3日のお雛様の日には着物を着て友達の家を行き来して、雛祭りを楽しみました。今思うと、のんびりと幸せな時間だったなぁと思います。今のように何でもあって、やれ、○○のケーキが美味しいなどという時代ではなったけれど、カステラをひし形に切って母がひな祭りのケーキを作ってくれました。
日々の生活に追われて、急き立てられているように足早に歩いていると、季節の移ろいもわからないまま過ぎてしまっています。たまには、ゆっくりと風を感じたり、雲の動きを見たりする時間も大切とお雛様に言われたような気がしました。
先日の小学校の朝の読み聞かせで2年生に読んだ絵本。
『ながーい5ふん みじかい5ふん』
リズ・ガートン・スキャンロン/文 オードリー・ヴァーニック/文
オリヴィエ・タレック/絵 木坂涼/訳
光村教育図書 2019年
同じ5分でも、長さ違うように感じられるのはなぜだろう。5分で何をするかによって感じ方が違う。同じ5分でも、ジェットコースター乗っているのと、歯医者での待合室で待っている5分では大きな差がある。
2年生子どもたちは、題名を読むと、「分かった!楽しく遊んでいるときはあっという間に時間が終わってしまうけど、いやなことはなかなか時間が終わらない」と、いう声が聞こえてきました。自分の気持ちの持ち方一つで、時間の長さは変わってくるのかもしれないですね。読み始めにタイマーセット、読み終わって子どもたちに質問しました。「さあ、読んだ時間は何分だったでしょうか?」ほとんどの子が5分!という答え、正解は4分、「本の題名が5分だから、5分かと思った~」自分の時間の感覚も大切にしたいですね。実は、この絵本はオンライン絵本会のみちゃちゃさんの著書『絵本はマネジメントの教科書』に載っていて、久しぶりに手に取って読みました。生活の中で、時間を意識して自分の時間をどう使うかを考えること、大人も、子どもも大切にしなければいけないと改めて思いました。
最後に、お雛様が出てくる絵本を1冊
『もりのひなまつり』
作・絵 こいでやすこ 福音館書店 2000年
ある日、ネズミばあさんのところに。もりののねずみたちから手紙がきます。「もりのひなまつりをしたいとおもいます。おひなさまをつれてきてください。」ねずみばあさんが「うちのだいじなおひなさまを連れていって大丈夫かしら?」と言うと、お雛様たちは「うちの人がひな祭りの飾りつけをする前に帰ってくれば大丈夫」と。もりのひなまつりへと出かけます。
いつもくらい箱の中に閉じ込められているお雛様たちは、箱から出してもらって大喜び、森の動物たちと歌ったり、踊ったり、もりのひなまつりを楽しみました。ところが、のんびりしているうちに、あたりは暗くなり、雪まで降ってきます。やっと、家に着いたときは、髪はぼさぼさ、顔は汚れ、着物は破けていました。さあ、大変のんびり、雛祭りを楽しみのもいいですが、時間の自己管理も大切ですね、お雛様