千葉のひろこです。
👹明日は節分!👹
♪おにさのるすに まめいって がーらがら
明後日は立春!
少しづつ春が近づいてきていますね。
冬至生まれの私は
日が延びて春の声が聞こえると
本当にうれしくて
ウキウキしてしまいます
さて、二年前から学んできた東京子ども図書館の「お話を語る」講座があと二回で修了になります。
来週は修了お話会16名の同期が、それぞれお話を語ります。
子ども達との「読み聞かせのお話し会」歴は長いのですが素話は、あまりしてきませんでした。
藤田浩子さんの「かたれやまんば」や地元の友人の「参加型の語り」は、教えていただいたり、子ども達と楽しんだりしていました。
また、パネルシアターや人形をもってお話をしたこともありました。
でも、テキストをしっかりと覚えて語ったことがほとんどありませんでした。
友人達から最初はきちんとテキストを覚えること!と。そこでちょうどタイミングよく東京子ども図書館の講座に参加させていただくことができました。
この2年間、100話近くのお話を聞きました。そして私は5つのお話をしっかりと覚えることができました。
お話は、暗記するのではないということが初めて分かりました。
ずっと暗記して覚えると思っていました。でも…違うのです。
お話を何度も何度も何度も声に出して読む。
何度も読んだ後に語るときと同じように読む。
もう覚えたと思ってもテキストを見ながらお話を読み語る。
それぞれが違うかもしれないけれど、約2か月くらいと。
発表する1か月くらい前からテキストを外して何度も語る。
約3か月、これを繰り返しているとお話の絵が見えて頭の中に体の中に入ってきます。覚えてからが本当の自分のお話になると。
鬼のお話として、私の大好きな「大工と鬼六」というお話があります。(まだ覚えていないのですが…)
このお話は、大工がかけた橋が何度も流されて困っていると鬼が現れて、目玉とひきかえに橋をかけてやると言います。目玉はやれないというと、おれの名前を当てたら許してやると。大工は逃げる途中で鬼の子たちの歌う歌をきき名前が分かり「鬼六」というと鬼はきえてしまいます。
『だいくとおにろく』
松居直/再話 赤羽末吉/画
福音館書店 1962年6月
このお話の「鬼の名前を当てる」というところが似ているお話がグリムの昔話の中の「ルンペルシュティルツヒェン」です。
こちらは、粉屋が王様に「うちの娘は藁を紡いで金にする」と言ってしまい娘はお城に呼ばれ部屋いっぱいの藁を金にしなければならなくなる。途方に暮れる娘のところに小人が現れ仕事を引き受けてくれる。仕事を引き受ける代わりに王女になった娘に子どもを渡すようにいう。でもその時に小人の名前を当てたら許してやると。その後名前が分かり、王女は助かり小人は消えてしまう。
「だいくとおにろく」の国内で伝承されているお話は、殆ど無いそうです。(岩手と山形)
そこで、「だいくとおにろく」のお話は北欧の伝説からきていると言われています。
「大工と鬼六」の原話となったとされる北欧の伝説は聖人(大工)が教会(橋)を建てようとしているとトロル(鬼)が来て「自分の名前を言い当てるか、目玉と心臓をよこすか」の条件で教会を建てようと提案する。(『日本昔話ハンドブック』稲田浩二 稲田和子/編 三省堂2001年より)
小澤俊夫先生の昔話大学も学びはじめ、少しづつ昔話を読み解くことも分かってきました。
まだまだ昔話を理解して語るまではいきませんが、昔話を子ども達の前で語っていきたいと思っています。