手袋くまさんを片手に「語り」にチャレンジ⁈ | つながっていこう~オンライン版絵本で支援プロジェクト【公式ブログ】

 

 

こんにちは三重のとしさんです。あしあと

三重では今日から3学期が始まります。


児童館は4日から開館していたので、子どもたちの元気な顔をみてはいるのですが、今日の始業式、学校の友だちと久しぶりに会うのを楽しみにしている子もいれば、いきたくないなぁ〜と渋っている子もいました。でも、学校へ行ける日常って幸せなんですよね。

まだ日常が取り戻せていないたくさんの方々がいらっしゃることも皆知っています。当たり前の毎日に感謝し、今できることをしっかりと行い過ごしていきたいと思います。

 

能登半島震災救助作業が順調に進みますように・・・

そして、日常が取り戻せますように。

お願い

 

 

 

 

先日1月6日(土)NHK Eテレにて「”ほんとう”を探して」-こころの時代~宗教・人生-の再放送を観ました。

小野和子さん87歳。東北の農村を訪ね歩き、口頭伝承されてきた民話を聞き、記録する採話の活動を50年以上続けてこられた方で、活動を記した著書『あいたくて ききたくて 旅にでる』が2019年に出版されています。

 

番組の中で紹介されていた「猿の嫁さん」「口のない嫁ごー鬼打ち木の由来」「おおかみのまつ毛」どのお話しも時代の暮らしぶりが反映されていて、物語のメッセージはとても深いものでした。

小野和子さんが民話の中に探し求めている“ほんとう”は

何度も訪れ語ってもらう中でみつけることができる語り手の人生のようなものなのでしょうか?

民話のもつ不思議な力を感じるお話もありました。ある日小野和子さんの講演会を聴いた、スクールカウンセラーだという人から電話がかかってきました。そのスクールカウンセラーの勤務校に学校生活も家庭でもうまくいかない男子生徒がいたそうです。その少年がある日スクールカウンセラーのところに来て、「先生、僕とうとう変になった。教室のみんなが、先生も友だちもゲジゲジに見える」と言ってきたのだそうです。このとき、このスクールカウンセラーは「おおかまみのまつ毛」の話を思い出し、話してきかせ、「君も狼のまつ毛を持っている人なのかもしれないね」と言ったのだそうです。そうしたら、この少年はじーっと考えてから、穏やかな表情になったということでした。それからも何度かカウンセラーの先生のところに来て、この話をしてほしいとお願いして聴いているのだということです。

この少年は「おおかみのまつ毛」の“ほんとう”を受け止めたのでしょうか…。


この民話が少年の心に響いたのは、民話の力はもちろんですが、スクールカウンセラーの方が語ったというところにもあるのでは…。人が語る声を耳で聴くことで暖かさや重さなど染み入ったのではないかなぁ〜と

語りのもつ力をも感じるエピソードでした。


 

この番組は長く「語り」の活動を続けてみえる友人から教えてもらったものでした。

ふと私の周りを見渡すと語りの活動をされている方の多いこと!びっくり

 

そしてこの語り=「ストーリーテリング」とは私の仕事では欠かせないものです。あせる

 

本と人とをつなぐために図書館が行うサービスの中でも、本を読んで聞かせたり、お話しを語ることは直接利用者さんに本(物

「毎年読書週間には「語り」をすると決めているの~」と言われた司書さんがいらっしゃいます。

 

「えっ、語りできるんですか?」と間の抜けた質問をすると、

「司書なら語れるでしょ♪」と軽やかな返答があったのです。

 

ガーンガーン ことばにできない驚きでした。

 

「司書なら語れる・・・」の言葉がぐるぐると頭を回っていて、

児童サービスの中の「ストーリーテリング」をずっとみないふりしていたことに気づいたのです。むかっ

反省~あせる 読書週間で語りを!を目標にあげました。グー

 

語りを行って見える友人たちからの助言でまずは東京子ども図書館発行の『おはなしのろうそく 1』を購入です。

 

・エパミナンダス(夏の絵本ゼミで層雲峡にてかこさんに語ってもらった楽しいお話しです)

・おいしいおかゆ(司書仲間さんからおすすめされました)

・くまさんのおでかけ(これまたかこさんがおはなし会でかならず語るというお話し)

 

小学生へは「おいしいおかゆ」

小さなおともだちへは「くまさんのおでかけ」に挑戦です。グー

 

「くまさんのおでかけ」を演じるのにくまのパペットをもっていなくて~!(ねこ好きなのでねこパペット愛用ですあせる)ということを友人に呟いてみたら・・

 

・パペットで演じるのは難しいこと(難しいんだぁ〜あせる

・パペットでなくても手袋(軍手)でも折り紙でもできること

を、教えてくれました。拍手

そして手袋(軍手)と折り紙を紹介しているサイトのアドレスも教えてくれたのです。

 

そのアドレスが・・・びっくり

なんと!!

このブログ、「つながっていこう~オンライン版 絵本で支援プロジェクト 公式ブログ」のページだったのです。ゲラゲラゲラゲラゲラゲラ

 

 

 

これは、作るしかないですね~キューン飛び出すハート

 

近くの100円ショップへ走りまして、材料を購入してきました。

冬なので手袋が豊富でした。(軍手はみつけられず)

 

       無地のクマ色見つけました!ラブ

 

       

       加工したのは顔の部分だけ。

耳の指だけ残して、あとの指は手袋の中に入れました。

貼れるフェルトで顔部分を作成。

目のボタンを縫い付けたら出来上がりです!

 

しっぽもつけたよ。

(しっぽは顔の部分の指を1本切って作りました)

 

「くまさんのおでかけ」手袋くまさんと一緒にがんばるぞ~。クマ

 

1月27日、児童館デビュー目指します。クマ

 

 

 

 

猫町文庫2024年1冊目に紹介するのは

こちらです。 絵馬 

 

 

『ネコ・猫・ねこ-世界中のねこの昔ばなし』

光吉夏弥/訳 光吉夏弥/編 1989.6 平凡社

 

 

世界33カ国の猫の民話・昔話が50話集まった昔ばなしです。

短いお話しが多いので「ストーリーテリング」でも楽しめそうです。

日本のお話しでは小泉八雲「猫を描いた少年」は怖いお話しで、夏のお話し会にいいかもしれません。

「ネコはなぜ十二支にはいれなかったのか」のお話しは今の季節にぴったりですね。「長靴をはいた猫」と猫好きでなくても有名なネコ物語も収録されていて読み応えも抜群です。

翻訳と編集を行った光吉夏弥さんも大の猫好きだったとのことです。爆笑 

 

龍辰年、恐竜がでてくるねこ絵本を1冊

 

『11ぴきのねこどろんこ』

 

                  馬場のぼる/作 1996年 こぐま社 

 

 

ごぞんじ「11ぴきのねこ」シリーズの1冊。

どろんこ・きょうりゅうと子どもたちが大すきな1冊です。

崖の下におちていたジャブ(きょうりゅうの子)を助けた11ぴきのねこ。

助けたお礼にさそわれたのはどろあそびでした。ジャブと楽しむどろあそびはとても楽しそうです。

今回のねこたちは親切なねこと思っていたらやっぱりいじわるねこの場面もあってハラハラします。

いじわるしていても馬場のぼるさんが描くねこたちは憎めないですけどね。ラブ

 

 

 

今年もゆるりとねこを愛でつ、

ねこ絵本を紹介していきたいと思います。

猫町文庫、よろしくお願いします。ニコ