ミッキー絵本探究ゼミ第3期にて | つながっていこう~オンライン版絵本で支援プロジェクト【公式ブログ】

こんにちは!

 

東京のじゅんじゅんです~キョロキョロラブラブ

 

一昨日のブログでかこさんからご案内ありましたが、

私もオンライン絵本会代表の竹内美紀先生(ミッキー先生)が主宰するインフィニティアカデミア絵本探求ゼミ第3期の修了ゼミで層雲峡へ行ってきました!

 

層雲峡は爽やかで冷房なしで過ごせる陽気。

自然豊かな情景を写真でほんの少しおすそ分けしますウインク

(左)宿の前でエゾシカさんがお出迎え!?

(右)ミッキー先生お声かけの早朝散歩は、ただのお散歩ではなく汗だくのトレッキング・・・ゴールの滝では、爽快感と達成感、喜びを分かち合いました!

 

 

ゼミ午前の部は対談

 

 

ゼミ午前の部は、写真家 佐藤圭 ミッキー先生による対談でした。佐藤圭さんは北海道留萌在住、テント泊しながら山に入り、高山植物や野生動物の撮影と記録を続けられています。

 

今回はご著書にまつわる貴重なエピソードと作品への思いを聴かせて下さいました。

    

 

『山の園芸屋さんエゾシマリス』

 

写真・文 佐藤圭

文一総合出版

2021年

 

北海道大雪山は一年の約半分を雪が覆い、とても厳しい自然の中、野生動物たちは暮らしている。短くとも美しい春から夏にか

けて、母子で過ごすエゾシマリス。彼らのとってお花畑は、餌場であり、遊び場であり、天敵から身を守り生き抜く術を身につける学校でもある。そんなエゾシマリスの一年の暮らしを綴った写真絵本。

 

昨夜、ソファに座って子ども達を両脇に一緒に読んだのですが、2人とも写真の1枚1枚を食い入るように見ていました。エゾシマリスがとても表情豊かで愛らしいこと、最後のQ&A方式で、エゾシマリスの生態について、子どもに分かりやすい言葉で纏められているので楽しかったようです。ここまで記録され、シャッターチャンスを捉えるのに、どれほどの月日をかけてこられたのかと想像して、胸が熱くなりました・・・

 

 

午後はいよいよチーム発表!

 

この日のために約1ヶ月、チームメンバーそれぞれが研究を深めてきました。

私の所属したチーム4「goodluck」は7人の仲間のうち、オンライン絵本会からは、くぼちゃんおこちゃんのりちゃんとご一緒しました。くぼちゃんがFAとして、いつも温かい眼差しで見守り支えてくださり、とても居心地の良いチームでした。

 

研究テーマは「ピーター・シス 壁をこえて」です。チームでは、信念を貫き通してきたピーター・シスについて、彼の数々の作品の中から「壁」にスポットを当て、「シスにとって壁とは何か?」を探究しました。

 

ピーター・シスは、ソ連の支配下にあった旧チェコスロバキアからアメリカ亡命し、モーリス・センダックの導きによって、絵本作家として道を切り拓きました。コールデコット賞などの数々の賞を受賞し、2012年に国際アンデルセン賞授賞スピーチで「自分の絵本は、子ども達と夢追い人をつなぐ「橋」なのだ」と語っています。シスは、抑圧に屈することなく信念を貫き通した人物や、多様性が認められる自由な社会を描いた物語を描いています。そこには、未来を担う子ども達が、多様性を認められた自由な社会で「夢を諦めずに勇気を持って進んで欲しい」という願いを込められています。

 

今回チームで検証したシスの数々の作品の中から、ますはこちらをご紹介します。

 

    

 

『かべ ー鉄のカーテンの向こうに育ってー』

 

 ピーター・シス/作 福本友美子/訳 

BL出版 2010年

第二次世界大戦後のチェコスロバキアは、「鉄のカーテン」に閉ざされ、自由を制限される中で生まれ育ったピーター・シスであるが、悩み苦しみつつ、夢を追い続けて自らその壁を越えるまでの成長を描いた自伝的絵本。

 

 

次に、娘のマドレーヌを主人公として、『マドレンカ』『マドレンカ サッカーだいすき!』と共に描いた三作の一つをご紹介します。

    

『マドレンカのいぬ』

 ピーター・シス/作 松田素子/訳 

BL出版 2004年

マドレンカはニューヨークに住む女の子。犬が欲しくて仕方がないマドレンカは、空想上の犬と一緒に散歩に出かけ、ご近所さん達に犬を見せて行く。空想の世界で自由に生きるマドレンカと、さまざまな民族や人種の人たちが仲良く幸せに暮らす社会を描いている。切り抜き窓やフラップ型の仕掛けがされたシスの遊び心満載な作品。


私にとっての成果・気づき

 

私にとってこのゼミでの大きな成果は「チームでの学び」であり、大きな気づきは「視点、視座を変えること」でした。私1人では難しくとも、7人のメンバーの知識と個性と想像力をもって進めば扉は開くのだと・・・私達が越えた壁の向こうには、素晴らしい景色を見ることができました。シスの作品との出会い、チームで探究できたことは、今後の私にとっての財産ですキラキラ

 

最後に・・・

ただいま八王子市夢美術館で「ピーター・シスの闇と夢」展が開催中です。私はチームの仲間と一緒に観てきました。8月31日までですので、ご興味ある方はぜひいらして下さいね。

 

 

 

では、また来月〜パー虹