ハーフタイム あなたのミッションは何ですか? | つながっていこう~オンライン版絵本で支援プロジェクト【公式ブログ】

ミッキーです。

 

今日は(も?)、絵本とは違う話を書きますね。

最近知った「ハーフタイム」という本のことです。

 

コロナで世界が変わった、と思っている人は多いと思いますが

どう変わるのか、考えたことはありますか。

いつ収束するか見えないけど、たとえ終わったとしても元通りにはならない、きっと。

じゃあ、コロナ後はどんな世界になるのだろう。

そして、その変わった世界で自分はどう生きるべきなんだろう。        

コロナで足踏みを強いられることも多く

いろんなこと、つい考えてしまいますよね。

だれかに、聞きたくなります。

これからどうなるの? って。

 

世界的に著名な経営哲学者ドラッカーは

「すでに起こった未来」として自分の過去を振り返り、

 強みを見つめ、それを人生後半に社会に還元していく

 ことを提言しています。

 

ドラッカーにコンサルを受けた一人に、ボブ・ビュフォードという人がいます。ケーブルテレビ会社の社長から、後継者として期待していた一人息子を不慮の事故で失い、そこから立ち上がるときにメガチャーチ事業に力を入れます。資本主義では埋めきれない心の隙間の救いを神と見定め、そこから自分の強みを生かしてケーブルテレビでの説教を武器に新しい教会組織を育てていくのです。

ビュフォードはその経験とドラッカーから学んだことをHalf Time (1994)にまとめ、ベストセラーとなりました。

 

寿命が延びて50年だった人生が100年にもなろうという現在、しかも肉体労働より知識労働者が増え、その体力と知力と経験を生かさないという法はない。

 

人生を二つに分ける。Half Time の副題は

 “Moving from Success to Significance”

  成功から大切なことへ

 

前半ハーフは成功を目指してがむしゃらにやってもいい。しかし、後半ハーフはもっと意義のあることに自分の人生の時間を使って社会に貢献していこうというものです。

 

自分は何をしたらいいのか。自分に何ができるのか。

流されがちな毎日の中で、ふと手を止めて、

自分と向き合う時間を持てたらいいな、と思いませんか。

そんなときに思い出す1冊の絵本があります。

 

『ルピナスさん』

クーニー・バーバラ 著 掛川恭子 訳

ほるぷ出版、1987年

 

ルピナスさんは、世界中を旅行して、素敵なことを思いつきます。

「世の中を美しくする」ために、ルピナスの花を植えるのです。

島中がルピナスの花の紫色でいっぱいの美しい絵が印象的

これをするために私は生きてきたの!

そうはっきりと言える人生って、なんか、すがすがしいですよね。

 

オミクロンの勢いの前に、

自宅にこもる時間が増えているかもしれません。

そんなときこそ、

人生を考える絵本を手にとってみてはいかがでしょう。

 

 

注)残念ながら「ハーフタイム」はまだ邦訳されていませんが、同じ作者のボブ・ビュフォードが書いた『ドラッカーと私』(井坂康志訳、NTT出版、2015年)に、ビュフォードとドラッカーの交流が自伝的に書かれています。