すば抜けた縫製技術ってやつです。 | つくば市のセレクトショップ JAMのBLOG

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茨城県つくば市にあるセレクトショップJAMです。

こんばんは。

 

本日もありがとうございます。

 

お客さまとの長話、ユルく過ごさせて頂きました(笑)

 

まだまだ寒いですから、なかなか春物のスイッチが入りませんが、最近入荷したアイテム達、サイズ欠けてきてたりしますので、お時間ございましたらご来店ください。

 

さて本日はコチラ。


FUJITO

B.D SHIRT

COL/BLUE(シャンブレー)・WHITE(オックスフォード)

SIZE/M・L・XL

¥20520

 

ブランドにて行われる創作活動は、ブランドポリシーである「真のシンプルとは、一切の無駄を排し、機能性を追求した計算の上に成り立つ。それは単純こそ美しいと言う観点にたった現代美の一つである。」に基づきメンズというある種閉鎖的で保守的な分野において高度な素材、縫製、加工によって新たな定番を生み出す事を目的とします。

一見すると平凡なアイテムでも、シルエットの美しさ、加工技術による素材の変化などにより、新たな価値観と着こなしを提案していきます。

 

最近はFUJITOのB.D SHIRTの入荷を毎シーズンお待ちいただけるようになりました。

 

それにしても、トータルブランドで、シャツがこれだけ好評なブランドも珍しいです。

 

メンズはどちらかというとパンツが強みのブランドが多いのですが。

 

当店ではFUJITO=SHIRTSという図式。

 

もちろんパンツ等も好評なのですが(笑)

 

でもですよ、正直このシャツをご覧になってご試着頂ければ、それはもう仕方ありせん。

 

シャツ専門ブランド顔負け、、いや、いろいろシャツ見てきましたが、ほんとなかなかカジュアルブランドでは見れないディテールがわんさかと。

 

シャツ好きの方、これを知らないと損です。

 

デザイナーの藤戸氏は福岡のVintage Kingで勤務、その後国内の某デニムブランドで働き、その後2002年に福岡にてデニムパンツ1型でスタート。

 

そんな経緯を見るとど真ん中のアメカジを連想しますが、面白いのはこれから。

 

縁あって、クラシコイタリアのフェレンツェを代表するサルトリア(仕立て屋)‘Liverano & Liverano’のデニムパンツを手掛け、九州の直営店ではイタリアの仕立て屋‘Liverano & Liverano’のオーナー、アントニオ・リベラーノ氏を迎え、オーダー受注会のトランクショー開催するなど、デザイナーはカジュアルだけでなくドレスにも造詣が深いです。

 

なので、FUJITOの服には、普段あまり見ないような、ドレス的ディテールや縫製技術を駆使したアイテムも見かけます。


その代表的アイテムがこのB.D SHIRT。

 

ふんだんに、そういったオーダーメイドやドレスの世界の流れを汲む、手作業による縫製が色濃いシャツとなっております。

 

先日ご来店頂いた、服好きの目の肥えたお客さまにテンション上がると言って頂きましたが、まさしくそんなシャツ。

 

まずは今回シャツの良さを確かめる1つのポイント運針数から。

 

1インチ(2.54cm)の間にいくつ針数があるかなのですが、一般的に15くらいですかね、それ以上多いと普通に良いシャツです。

 

ドレスシャツほどハイピッチと15~20くらいとなり、高級なドレスシャツで24くらいでしょうか。

 

ざっくりと運針数とはこんなのですが、それではFUJITOのカジュアルなB.D SHITSは・・・。

 

ざっくり見ても20は超えます。

 

限りなく、1㎜に1針数に近いのではないでしょうか?

 

これはもう、すごいことですよ。

 

運針数が多いほど丈夫なのですが、どんだけだよと思ってしまします。

 

前にも書きましたが、老眼入ってきた自分には酷なことです。

 

この縫製技術の高さはFUJITOのSHIRT全般に言えます。

 

こちらカフスの部分ですが、運針数もさることながら、際の際に縫製もしてあり、こちらも見事な技術。

 

 

脇から袖にかけての縫い合わせは巻き伏せ縫い。

 

細幅での巻き伏せ縫いとなっております。

 

この幅も約2.5㎜ほどです。

 

そしてこれまでも書いてきましたが、こちらのシャツ1番の特徴はこちら。

 

シャツの袖付けの仕様となります。

 

 

FUJITO B.D SHIRT

 

 

FUJITO

BIG SILHOUETTE SHIRT

 

どちらもFUJITOのシャツですが、袖付けの部分でB.D SHIRTにはステッチが見えなのです。

 

シャツではあまり聞かないのですが、テーラードジャケットなどで聞く用語‘いせ込み’というのがあります。

 

このいせ込みの技術を駆使したシャツがコチラなのです。

 

↓ここからは以前と同じです(笑)

 

読んだことない方は是非!!!




わかり易く、まずジャケットの写真からですが、これは見ますよね。

 

では、FUJITOのシャツではどうでしょう。

 


 

内側はまつってありますね!!

 

こちら職人さんによるハンドソーイング!!!!

 

いせ込みとは、袖を身頃につける際、平面の布に縫いやアイロンにより、縮め、立体的に丸みを持たせ、縫い合わせていきます。

 

言うは易しでして、ジャケットの工程においてもココは高い技術が求めらける縫製箇所になります。

 

そして言うまでもなく大変手間です。

 

また、カジュアルな既製品のアイテムは動き易くが1番ですが、ドレス、フォーマルでは激しい動きは前提としていませんので、袖山、袖幅等調整します。

 

袖山というのは、アームホールで身頃で縫い合わせる、袖の上部の曲線ラインの角度になるのですが。

 

こういった調整の上に、見た目ふんわりと袖を付けるので、身頃(前・後ろ)を縫製後、袖をつけます。





 

このディテールは脇下の部分を見ると、いせ込みであるかどうかが、すぐにわかるのですが、サイドシームと袖裏の縫製が直線ではなく、ずらしているのです。

 

大体が既製のシャツではサイドシームを縫い合わせる前に、袖と身頃は縫製をかけてしまいます。

 

それで裾口から袖口まで縫いますので裾から袖までステッチがまっすぐとなっております。

 

ジャケットは、いせ込みにすることで運動量、稼動範囲が確保しますので、このディテールで着用時の動き易さに違いもでたりします。

 

ですが、正直コレはジャケットやドレスシャツではないので、袖付けの傾斜角度も十分取った、袖山は低く、袖幅も広めのカジュアルシャツなので、もとから動き易いものなのですが、この仕様を、カジュアルなシャツに落とし込んだというのがミソです。

この仕様で縫製する技術を、レディメイドに落とし込んだ、そこに注目してほしいと思います。

 

なんせいせ込みは、高い技術と、手間と複雑で多い工程から作られます。

 

ここがFUJITOのB.D SHIRTのこだわりですから。


後ろになりますが、動き易さ、稼動範囲は確保してありますので、プリーツのないノープリーツになります。

 

写真ありませんが、ガゼットもハンドソーイングにて仕上げてあります。

 

それとこれも、オーダーやドレスのシャツにはありますが、僕も自分のシャツと比べたら、やはりなかった的な仕様なのですが。。


 

これは、、写真ではまったくわかりません。

 

なんせ生地と生地の間の仕様なんで(笑)

 

台襟に芯が入っています。

 

触るとしっかりわかります!!

 

肌に接するバンド状の部分で、襟を綺麗に立たせる見せるために必要なものですが、芯により、よりしっかりとした台襟となっております。

 

それにしても、これを既製のシャツに落とし込むには、工場はかなり限られてくると思います。




ID KOUBOU、ID 工房??

 

佐賀県唐津市で製造とありますが、見学に行きたいです(笑)

 

この他にも釦付けや、細かい細部のこだわり満載。

 

と書いている間にも、嬉しくもお客様のもとへ(笑)

 

すんません、入荷間もないですが、残りほんと僅かとなっております。

 

是非、お早めに店頭にて!!

 

そして、最後まで読んでくれた方にちょっとしたご報告。

 

まだ先ですが、、、GW明けくらいでしょうかね。。

 

あまりに僕も惚れ込んだシャツですので、当店10周年にあわせFUJITOのB.D SHIRT、当店別注を只今企画中です。

 

いやー、かなりかっこいいと思います!!

 

夏に向け間違いなく活躍する色に生地。

 

こちらは店頭にご来店頂ければ詳しくお伝えしようと思います(笑)

 

気になる方は是非店頭にて!!

 

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