金曜日昼から大掃除のため休診であった。
そんな中、昼過ぎに1本の電話があった。
右下の奥歯が壊れたとのこと。
ただ、
話をややこしくしているのは、
患者自身が娘の結婚式のため
明朝早くからアメリカへ
3週間ほど行くそう。
仮歯なら5分もあれば
格好良く完成するのも楽勝であるが、
結婚式でなんでもバリバリ食べたいだろうと
考え、CAD/CAMを利用することにした。
14時より来院いただき、
通法通り歯を削った。
そして歯肉の圧排を行い、
模型に仕上げた。
こういう時は、
普段から歯を作っているため、
チョチョイのチョイ。
当院にある
1世代前の
CAD/CAMの登場である。
もちろん直接口の中をスキャンすれば
1時間もかからず完成するのであるが、
歯と歯茎の境目のスキャンに
問題が出やすく
質を落としたくなかったので、
一旦模型を作製し、
模型をスキャンすることにした。
分割模型を作製し、
トリミングを行い、
模型をスキャン。
その後、
PC上で設計を行い、
CADを使って削り出す。
3Dプリンタはないため、
削り出すあいだに、
模型を装着。
調整して完成。
来院から完成まで約2時間。
なんとか間に合った。
術者も患者も大満足であった。
日頃から歯を作ってはいるものの、
ほとんどは翌日に完成させるため、
今回のように時間に追われるような
仕事ではない。
しかし今回は時間がないだけに、
ミスが出て作業ステップをバックしないで
いいようにかなりのプレッシャーであった。
あ゛〜、しんどかった、、、。